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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第3話
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を交え、彼らを無力化する所存であります。」
「フゥ……申し訳ありませんが”無力化”では話になりません。カレル離宮を襲撃する部隊―――――リフィア殿下が率いる部隊は離宮を守る近衛兵達を”皆殺し”――――つまり命を奪う予定になっています。殿下の部隊に同行するからには自国の兵達を殺す覚悟は持ってもらわないと困ります。当然同行する者達が皇族や貴族もそうですが、士官学院生達にも最低でも”その程度”の覚悟を持ってもらう必要があります。」
オリヴァルト皇子とアルゼイド子爵の話を聞いたエイリークは溜息を吐いた後真剣な表情で答えた。
「つまりリフィア殿下の部隊に同行する為にはわたくし達もカレル離宮にいる近衛兵達を殺さないとダメという事でしょうか……?」
「ええ。エレボニア帝国に対する”報復”の一部としてカレル離宮にいる近衛兵達を”皆殺し”にするという内容ですから。というかセレーネさんのその口ぶりからすると、ユーゲント三世達を救出するメンバーは”Z組”なのですか?」
辛そうな表情をしているセレーネの疑問に答えたエイリークは眉を顰めてオリヴァルト皇子を見つめて問いかけた。
「はい。お恥ずかしい話になりますが”カレイジャス”にいる乗員で戦える者は私と子爵閣下を除けば士官学院生達と彼らに協力する者達のみですので。」
「……ですが彼らは学生とは言え、内戦勃発前に各地で起こっていた”帝国解放戦線”や”貴族派”による事件を解決に導いた実績があります。ですので決して足手纏いにはならないので、どうか同行を許可して頂けないでしょうか?勿論その際は私や”鉄道憲兵隊”のクレア大尉も同行し、率先してリフィア殿下達と共に近衛兵達を討ち取る所存であります。」
「…………申し訳ありませんが私の権限では皆さんの同行の許可を出す事はできませんので、今からリウイ祖父上に相談し、指示を仰ぎます。」
「あ、ありがとうございます……!」
二人の話を黙って聞いていたエイリークは立ち上がり、天幕から退出し、そして数分後に戻って来た。
「――――お待たせしました。結論から申し上げますと同行の許可は出さないとの事です。」
「そ、そんな………っ!」
「………それはやはり、”敵国”と認定した私達の事が信用できず、私達がメンフィル帝国の救出作戦や報復行動の妨害をするとお思いなのでしょうか?」
エイリークの口から出た非情な答えにセレーネは悲痛そうな表情をし、オリヴァルト皇子は複雑そうな表情で問いかけた。
「それも理由の一つですが、トールズ士官学院の”常任理事”として極一部の生徒を除けば”人の命を奪い合う本物の戦場”を経験した事もない生徒達に自分達の命を賭けて大勢の近衛兵達の命を奪う戦いに参加させられないとの事です。」
「それ
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