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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第1話
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した女性が孕んだ子供でして。その為彼自身は父親の事を忌み嫌っているんです。」
「な――――」
「”強姦”ですって!?」
「しかも”強姦”によって孕んだ子供が”侯爵”になるだと!?」
「”ブレイサーロード”達のサクセスストーリーよりもとんでもないね。」
「ほえ〜……能力さえあれば出自を気にしないとか、やっぱりメンフィルってオジサンの考え方にどことなく似ているね〜。」
エイリークとターナの口から出た驚愕の事実にクレア大尉は絶句し、サラ教官とトヴァルは信じられない表情で声をあげ、フィーとミリアムは目を丸くしていた。
「貴様ら、一体いつまで――――」
そしてアリサ達がまだ退室していない事を不愉快に感じていたヒーニアスはアリサ達に退室を指示しようとしたその時
「―――失礼します。パント・リグレ、只今参上しました。」
明るい紫色が混じった銀髪の貴公子風の青年が金髪の美しい女性と共に部屋に入って来た。
(あの人が先程の話に出た”リグレ侯爵”か……何となくだが雰囲気がルーファスさんに似ていないか?)
(言われてみれば……)
(兄上…………)
青年を見たガイウスの感想を聞いたラウラは頷き、ユーシスは辛そうな表情をし
(……ッ!何て
霊力
(
マナ
)
……!”闇の聖女”やあのエルフ程じゃないけど少なくてもヴィータよりも確実に上ね。)
(ええ……メンフィルには凄まじい術者が一体どれほどいるのかしら……?)
青年からさらけ出されている凄まじい魔力を感じ取っていたセリーヌは目を細め、エマは不安そうな表情をしていた。
(綺麗な人……もしかして奥方かしら?)
(確かに見目麗しい方ですが……あの方も相当な使い手ですわね。)
青年の傍にいる女性の美しさにアリサは見惚れ、女性の強さを感じ取っていたシャロンは真剣な表情をしていた。
「久しいな、リグレ候。貴公の参戦は聞いていないが、一体どういう事だ?」
「はい。2度目のユミル襲撃を知ったシルヴァン陛下より例の作戦内容を変更するべきとの進言がありまして。その作戦を成功させる為陛下より要請され、妻のルイーズと共にこの場に参上した所存でございます。」
ヒーニアスの質問に青年―――――パント・リグレは静かな表情で答え
「そうか。その話は後で聞くとして……リグレ候。まずはシュバルツァー卿に挨拶をしておいてくれ。」
「御意。―――お初にお目にかかります、シュバルツァー卿。私の名はパント。リグレ侯爵家の元当主パント・リグレと申します。以後お見知り置きを。」
「パント様の妻のルイーズですわ。以後お見知り置きを。」
エフラムに促されたパントは女性――――ルイーズと共に自己紹介をした。
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