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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第1話
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たヒーニアスの正論を聞いたその場にいる多くの者達は辛そうな表情や複雑そうな表情で黙り込んだ。

「―――どの道唯一虜囚の身でないエレボニア皇族であるオリヴァルト皇子とも合流できていない貴様らとこれ以上語る価値はない。―――失せろ。」

「お兄様!何もそんな言い方をしなくても……!」

Z組の面々を見回したヒーニアスの言葉を聞いたターナは真剣な表情で指摘し

「……まあ、ヒーニアスの言っている事も一理ある。シュバルツァー卿とお前達の学院の”常任理事”を務めているリウイ祖父上の顔を立てて、同席を許したが今からシュバルツァー卿と話す事は”メンフィル帝国内の話”だ。悪いが今すぐ退出してくれ。当然ツーヤの妹とはいえ、現在はエレボニア帝国の士官学院に所属しているセレーネもだ。」

そしてエフラムがアリサ達を見回して指示をしたその時

「重要会議中の所、申し訳ございません!少々よろしいでしょうか?」

扉がノックされ、メンフィル兵の声が聞こえて来た。



「ああ。何かあったのか?」

「ハッ!リグレ候爵閣下が先程到着し、殿下達とシュバルツァー卿に御挨拶をしたいとの事です!」

「まあ……リグレ候が。」

「フフ、心強い援軍ね♪」

エフラムの質問に答えた兵士の報告を聞いたエイリークは目を丸くし、ターナは微笑み

「―――わかった。すぐにここに案内しろ。」

「御意!」

「あの……先程の兵士の方が仰っていた”リグレ候爵閣下”とは一体どなたなのでしょうか……?」

ヒーニアスの指示が終わった後ルシア夫人が戸惑いの表情でエフラム達に尋ねた。



「―――”リグレ侯爵家”。メンフィルにとって歴史上最悪の裏切り者――――”闇の軍師”ケルヴァン・ソリードの隠し子の系譜の者達だ。」

「ええっ!?」

「メ、メンフィルにとって”歴史上最悪の裏切り者”の隠し子の系譜って……!」

エフラムの答えを聞いたセレーネは驚き、マキアスは信じられない表情をし

「………殿下達のご様子ですとそのリグレ侯爵閣下の事を随分と信用しているように見えるのですが……」

それぞれ驚きや信じられない思いでいる中シュバルツァー男爵がその場にいる全員を代表して質問した。



「確かにケルヴァン・ソリードは私達メンフィル皇家にとって忌々しい存在ですが………それはケルヴァン・ソリード自身だけの事。彼の者の系譜の者達のメンフィル皇家に対する忠誠心は篤く、メンフィルが帝国と化してから様々な功績を残し続け、その結果彼らは”侯爵”の爵位を授かり、今では私達マーシルン家にとって信頼できる家臣として見られているのです。」

「それにリグレ侯爵家の初代当主であるケルヴァンの隠し子――――パント・リグレはケルヴァンが強姦
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