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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第238話
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「……かつてエレボニア全土でテロを引き起こし、我が軍に甚大な被害を与えたテロリストの幹部と我が軍が連携する等普通に考えれば無理だからな。よって、奴との因縁等なく、過去の経歴が多少後ろ暗くてもあまり気にしない遊撃士協会に白羽の矢がたち、奴を遊撃士協会の”協力員”として加勢させたのだ。」

「フッ、実際遊撃士協会は奴等にとって敵対関係である結社の”執行者”であったヨシュアや元猟兵であった”紫電(エクレール)”をも受け入れたのだから、元テロリストの幹部を”協力員”にしても違和感はないな。」

「ハハ……」

「レーヴェ……何もそこで二人を例えに出さなくてもいいじゃない……」

「ああん!?”リベールの異変”を引き起こした”結社”のメンバーだった癖にメンフィル皇女の親衛隊の副長になれたあんたにだけは言われる筋合いはないわよ!?」

ミュラー少佐の話を聞いて静かな笑みを浮かべるレーヴェの言葉を聞いたヨシュアは苦笑し、プリネは疲れた表情で指摘し、サラ教官は顔に青筋を立ててレーヴェを睨み、その様子を見たリィン達は冷や汗をかいて脱力した。



「アハハ……そう言えばどうしてキリカさんまで遊撃士協会の”協力員”として精鋭部隊にいるの?」

「貴女達も知っての通りカルバードが滅亡してしまったから、私が所属していた”ロックスミス機関”もクロスベルに吸収される事になってしまってね。これからどうするべきか決めかねていたのだけど、とりあえず今後を考えるのは今回の件を解決してからだと判断して遊撃士協会の精鋭部隊に加入させてもらったのよ。」

「そうだったんだ……」

「キリカさん……」

エステルの疑問に答えたキリカの説明を聞いたミントは呆け、ツーヤは複雑そうな表情をしていた。

「……ククッ……。アーッハッハッハッ!まさかお前達まで現れるとはな!面白くなってきたじゃねぇか!」

するとその時ヴァルターが狂気の笑みを浮かべて笑い始め

「ヴァルター……」

「………………」

ジンはヴァルターを複雑そうな表情で見つめ、キリカは静かな表情で見つめていた。



「ウフフ、お客さんも増えた事だしこちらも増やさないとねぇ?」

そして口元に笑みを浮かべたカンパネルラが指を鳴らすと猟兵達の亡霊が現れた!

「猟兵の亡霊………!」

「え……あ、あの鎧の猟兵達は確か……!」

「”北の猟兵”……!どうしてあんた達までオズボーン元宰相に力を貸しているんだ!?」

猟兵達の亡霊の登場にガイウスは真剣な表情で声を上げ、猟兵達の鎧に見覚えがあったエリスは驚き、リィンは厳しい表情をして猟兵達に問いかけた。



アツイ……クルシイ……メンフィル……ニクイ………タスケテ………ニクイ……タスケ
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