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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第237話
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に一矢でも報いる事ができると思っているの?」
「うふふ、さすがにそんな無謀な事は思っていないさ。だからこちらも”助っ人”を用意させてもらったよ。」
エヴリーヌの言葉に答えたカンパネルラは指を鳴らした。するとカンパネルラの傍にギデオンの亡霊が現れた!
「な――――――」
「ええっ!?あ、あの人は……!」
「”帝国解放戦線”の幹部――――G(ギデオン)……!」
「ど、どうなっているの〜!?あの人はオジサンを憎んでいたのに、何でオジサンの味方をしているの〜!?」
ギデオンの登場にクロウは絶句し、エリオットは驚き、クレア大尉は厳しい表情で声をあげ、ミリアムは信じられない表情で声をあげた。
「うふふ、彼は”鉄血宰相”が暗殺される前に死んだだろう?だから死んでもなお”鉄血宰相”への恨みを残していたみたいでね……その事によってこの世に未練を残していた彼も亡霊と化したんだけどね……亡霊となった”鉄血宰相”を見つけた時に彼に襲い掛かったのだけど、あえなく返り討ちにされて”鉄血宰相”に取り込まれたのさ♪」
「なんですって!?」
「亡霊と化したギデオンを取り込んだ……まさかユミルの墓場でのアルティナの時のようにオズボーン宰相はギデオンの魂を自分の力としたのか!?」
カンパネルラの説明を聞いたサラ教官は血相を変え、リィンは厳しい表情で問いかけた。
「間違いなくそうでしょうね。”霊”は強い”霊”に取り込まれた場合、その取り込まれた”霊”の力の一部にされますから。そして取り込まれた霊は死霊使いが死霊を使役するように、その取り込んだ霊の傀儡と化するのです。」
「ん……その証拠……その人……意識、ない……」
「………………」
厳しい表情をしているリタの説明にナベリウスは頷き、ギデオンの亡霊は虚ろな目をして武器を構えた。
「ギデオン!俺だ!クロウだ!聞こえたら返事しやがれ!」
その様子を見たクロウはギデオンを睨んで声をあげたが
「……………」
「きゃっ!?」
「……あの様子だとどれだけ声をかけても無駄のようね。」
ギデオンは銃でリィン達の足元を銃撃し、それに驚いたエリスは声を上げ、セリーヌは目を細めた。
「アハハ!憎んでいた相手の手駒として使われるなんて、傑作な話だろう?」
「テメェッ……!」
「”教授”並みに随分と趣味の悪い事をしてくれたわね……!」
「外道が……!」
「今度こそ彼に安らかな眠りを与えるためにも今ここで滅するべきですわね。」
声をあげて笑ったカンパネルラをクロウとクロチルダはそれぞれ怒りの表情で睨みつけ、ゼルギウスとシグルーンは厳しい表情をして仲間達と共にそれぞれ武器を構えた。
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