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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第236話
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いう経緯で”カプア男爵家”の方々はリベール王国にあれ程肩入れするようになられたのですか?」

ユーシスの答えを聞いたセレーネの推測にミリアムは肯定し、エリスは不思議そうな表情でエステル達に訊ねた。

「う〜ん……話せば長い上色々と複雑な事情があるから今は省くけど、ジョゼット達はリベールで犯罪を犯して王国軍に捕まったんだけど色々あって”リベールの異変”の解決にも貢献した事で女王様がジョゼット達の事を許した上、更にジョゼット達の借金を返して、おまけに今ジョゼット達がやっている事業―――飛行船を使った宅急便の事業を立ち上げるのに必要なお金を貸してくれた事で女王様――――リベール王家に感謝しているみたいなのよ。」

「多分ジョゼットさん達がクローゼさん達―――リベールの精鋭部隊にいたのは今まで受けた恩を少しでも返す為だと思うよ。」

そしてエステルとミントの話を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「何と言うか……波瀾万丈な人生ですね。」

「それに義理堅い性格をしているな。」

我に返ったエリゼは苦笑しながら答え、ラウラは感心した様子で呟いた。



「実を言うとジョゼット君にも君達”Z組”の一員になってもらおうと思って、彼女にも声をかけたのだよねぇ。」

「ええっ!?」

「彼女にも声をかけていたのですか……」

「という事は彼女もオレ達”Z組”のクラスメイトになっていたのかもしれなかったのか。」

「………まあ、最初に出会った時ジェニス王立学園の学生のフリをしていたから、猫を被ったら違和感はなかったでしょうね。」

「ハハ……まだ根に持っていたんだ。」

オリヴァルト皇子から語られた驚愕の事実にエリオットは驚き、プリネは目を丸くし、ガイウスは静かな表情で呟き、ジト目で呟いたエステルの言葉を聞いたヨシュアは苦笑していた。



「でも結局入学していないから、断られたんでしょ?」

「ハハ、まあね。『そんな事をしている暇はないし、ボク達を見捨てたエレボニアなんかの為に学生をするくらいならリベールの為に働く方がよっぽどいいね!』って言われて断られたんだよね〜。わかってはいた事だが、自分達をあっさり見捨てたエレボニアを許していないツケがここでも返ってくるとは、これもリベールのような慈悲深さを持っていなかったエレボニアの自業自得であると改めて思い知ったよ。」

「殿下……」

「帝国貴族の中でそのような義理堅い性格をしている方達は稀だったでしょうね……そのような方達まで見捨てていた事を知ると改めてエレボニアは変わる必要がある事を思い知らされますわね……」

「アルフィン義姉様……」

「”カプア男爵家”の事は皇女殿下が御気に病む必要はないかと。連中の場合はただの逆恨み
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