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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第236話
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フィンが目を輝かせている中、ミュラー少佐はオリヴァルト皇子を睨んで声をあげ
「心外だな。少なくてもシェラ君に関しては私は本気だよ?何せ将来の伴侶になってくれないかと本人にも伝えて、返事はまだ保留中であることは君も知っているだろう?」
「ふえええええええええ〜っ!?じゃ、じゃあ本当にさっきの遊撃士の人がオリヴァルト殿下の将来の……!?」
「青天の霹靂だね。」
「フフ、これはいい事を聞いたね♪」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたトワは信じられない表情で声をあげ、フィーは目を丸くし、アンゼリカは口元に笑みを浮かべた。
「や、やっぱり”影の国”での別れ際のシェラ姉との会話は”そういう意味”だったの!?」
「フフ、何となくそんな気はしていましたけど……」
「ハハ、これでハッキリしたな。」
エステルは信じられない表情で声を上げ、リースとケビンは苦笑し
「リベールと違い、身分制度が根強い以前のエレボニアでしたら皇族のオリビエさんと平民のシェラさんの結婚は茨の道だったでしょうけど、今のエレボニアでしたらあまり問題にならないかもしれませんね。」
「フフ、言われてみればそうね。」
「”尊き血”に五月蠅かった貴族共や”四大名門”も全て皇族に逆らえない立場だからな……」
「その通り。いや〜、不幸中の幸いとはこの事だろうね♪」
「アハハ……そういうちゃっかりしている所も相変わらずだよね。」
「フッ、そして転んでもただで起きない所も相変わらずだな。」
ヨシュアの推測を聞いたクロチルダとクロウは苦笑し、笑顔で答えてその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力させたオリヴァルト皇子をミントは苦笑しながら呟き、レーヴェは静かな笑みを浮かべていた。
「まあ……!という事はやはりあの女性の方がわたくしとセドリックの義理の姉になる最有力候補なのですわね♪―――という訳でゲルドさん。お兄様が将来シェラザードさんと結ばれるかどうかと、ミュラーさんがユリア准佐と結ばれるかどうかをゲルドさん得意の予知能力で”見て”ください♪」
「ちょっと待ってね……」
「ア、アルフィン義姉様!?」
「ゲルドさんに見てもらったら冗談になっていませんわよね?」
「アハハ……ゲルドの予知能力は今の所外れたことがないものね。」
「だからそんなくだらない事の為だけに”予知能力”を使わせようとしないでよ……それとアンタもいつも律儀に答えて予知能力を使わないでよ……」
「アルフィン殿下……お願いしますからそのタワケの言う事を真に受けないでください……」
目を輝かせてゲルドに頼むアルフィンの様子を見たエリスは慌て、セレーネとアリサは苦笑し、セリーヌとミュラー少佐はそれぞれ疲れた表情で指摘した。
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