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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第235話
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潰しになった時何もしてくれなかったエレボニアに力を貸す事とボク達がまっとうな生活ができるように色々と力を貸してくれたアリシア女王――――リベールに恩を返す事を比べたら、どっちに力を貸すかは明白だろう?」

エステルの疑問にバイザーを頭につけている娘――――ジョゼット・カプアは得意げな様子で答え

「あのー、ジョゼット君?そういう事はせめて私達のいない所で言ってもらえるとありがたいんだけどな〜。」

「フッ、口が減らない所も相変わらずだな。」

ジョゼットの答えを聞いたオリヴァルト皇子は苦笑し、ミュラー少佐は口元に笑みを浮かべて呟いた。

「しっかし、話に聞いていたとはいえ、まさか本物の”空の女神”と会える日が来るとはな……」

「ガッハッハッハッ!これが女神のお導きとやらだろうな!」

ジョゼットの2番目の兄―――キール・カプアはエイドスを見つめて苦笑し、ジョゼットの1番目の兄―――ドルン・カプアは豪快に笑った。



「さっきから皆さん、私の導きがどうのこうのと言っていますけど、何度も言ってるように私は自分の時代では女神業は引退して”ただの新妻”になりましたから、何でもかんでも私のせいにしないでください!」

するとその時顔に無数の青筋を立てていたエイドスが声をあげてその場にいる全員を脱力させ

「お願いしますから、少しは状況を考えて発言してください……」

「それといい加減貴女は人々にとっての”神”とはどういう存在であるかを自覚しなさい!」

ルフィナは疲れた表情で指摘し、フェミリンスは顔に青筋を立ててエイドスを睨み

「ったく、”あんなの”が”空の女神”だなんて冗談みたいな話だぜ。」

「それには同感。”あんなの”にいつも祈っていたかと思うと、自分が情けなくなってくるよ……」

「でも、”空の女神”の子孫を考えればある意味納得だよねぇ?」

「ハア……両親や先祖はまともな性格なのに、何であんな突然変異としか思えないハチャメチャ女神になったのかしら……」

「アハハ……というか何気にフェミリンスさんの性格が以前と比べると随分変わっていますよね。」

「え、ええ。”影の国”の時と比べるとその……随分と親しみのある方になられていますね。」

「フフ、恐らくフェミリンス殿の性格を変えたのは間違いなくエステル君だろうな。」

「え、えっと……わたしは今の性格の方がいいと思います!」

アガットとジョゼットは疲れた表情で呟き、アネラスの言葉に続くように呟いたシェラザードは溜息を吐き、クローディア姫、ユリア准佐とリシャールがそれぞれ苦笑いをしている中、ティータはフォローの言葉を口にした。



「ええい、いい加減にしろ!私達を目の前に何を悠長に再会を喜んでいる!?」


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