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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第234話
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ですか。私は”空の女神”ではなく、”ただの新妻”ですよ?」

ユーシスとミリアムに責められるような視線で見つめられたエイドスがジト目で答えるとその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。



「エ、エイドス様……お願いしますから少しは空気を読んで発言してください……」

「そんなんだから”KY女神”って呼ばれるの〜!」

「ハア……それで今更あたし達になんの用よ!?」

「まさかとは思いますが貴方一人でこの戦力を相手に勝てると思っているのか?」

ルフィナとノイは疲れた表情で指摘し、溜息を吐いた後気を取り直したエステルはヨシュアと共にブルブランを睨んだ。

「フフ、勝つ事が目的ではない。これも死した我らが輝く場所を用意してくれた宰相殿の作戦だ。」

「宰相というと……」

「…………”鉄血宰相”。」

「”勝つ事が目的ではない”……―――!まさか屋上までの道のりで待ち伏せている”捨て駒”に私達をぶつけ、屋上に到着した頃にはそれまでの道のりで待ち伏せた”捨て駒”との戦いで疲弊した私達に止めを刺すという作戦ですか!?」

ブルブランの話を聞いたゲルドは心配そうな表情でリィンに視線を向け、フィーは真剣な表情で呟き、あることを察したクレア大尉は厳しい表情で問いかけた。



「フフ、その通り。さすがは”氷の乙女(アイスメイデン)”。」

「チッ、顔に似合わずセコイ事を考えやがって……」

「で、でも女神様達を相手にしなければならないんだから有効な策かも……」

「まあ、この面子を相手に正面から戦えば普通に考えたら負けるからねぇ。」

「というか自分が”捨て駒”にされる事がわかっていて、何でお前さん達はオズボーン元宰相に協力しているんだ?」

クレア大尉の推測をブルブランが肯定するとクロウは舌打ちをし、トワは不安そうな表情で呟き、アンゼリカは疲れた表情で呟き、トヴァルは真剣な表情でブルブランに問いかけた。



「フッ、それぞれに様々な思惑があるだろうが我々も宰相殿同様この”改変された世界”の為の生贄にされた事には納得していなくてね……だからせめてものささやかな反撃として宰相殿に協力することにしたのだよ。」

「そ、それって……!」

「……”零の至宝”によって今の状況になったこの世界の事ね……」

ブルブランの話を聞いてあることを察したエリスは不安そうな表情をし、エリゼは厳しい表情で呟いた。

「その通り。クク、それにしてもまさか我が好敵手と麗しの姫の片方と再び相見えるとは……これも宰相殿のお導きという事か。」

「一体どんな導きですか……」

「レン君から私の好敵手たる君が死んだ話を聞かされた時は正直残念に思っていたが……―――こんな美しくない再会をしてまで
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