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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第233話
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”執行者”や”蛇の使途”も阻むかもしれないわね。」
エマの推測に頷いたクロチルダは厳しい表情をし
「ルーファス卿も必ずどこかで阻むだろうな。」
「ゼノ達もどこかで待ち伏せしているだろうね。」
「どんな相手が現れてもおかしくないか。」
ラウラやフィー、ガイウスはそれぞれ真剣な表情で考え込んでいた。
「フフッ、腕がなるね。」
「旧校舎の時は力になれなかったけど……今度はみんなの力になるよ!」
「……勿論私もみんなの力になるわ。一人ぼっちだった私の友達になってくれたみんなに恩返しする為にも私は絶対にこの世界も救うわ。」
アンゼリカは口元に笑みを浮かべ、ゲルドはトワと共に決意の表情をしたが
「ゲルド………”私は”じゃないだろう?」
「え……」
リィンの問いかけに呆けた表情をした。
「”私”じゃなくて”私達”よ。それに恩はむしろ私達がゲルドに返す側だし、第一お互い助け合うのが”仲間”でしょう?」
「アリサ………フフ、そうだったわね……」
そしてアリサの言葉を聞いたゲルドは優しげな微笑みを浮かべた。
「フフ、全員覚悟は決まっているようね。―――あら。どうやら向こうも準備ができたみたいよ?」
リィン達の様子を微笑ましく見守っていたサラ教官がカレイジャスの近くに着陸した”メルカバ伍号機”に視線を向けるとエイドス達がリィン達に近づいてきた。
「みんな、お待たせ!」
「僕達も準備ができたよ。」
「リィンさん達の方も準備はできたかな?」
エステルとヨシュアが答えるとミントがリィン達を見回して訊ねた。
「はい、俺たちの方も既に準備はできましたし、覚悟も決めています。」
「……?エクリア様の御姿が見えませんが……」
「それにエオリアの姿の見えないわね……確か二人ともあんたの”使徒”とかいう奴なんでしょう?何で二人がいないのよ。」
エイドス達と共にいるセリカ達の中にエクリアとエオリアがいないことに気づいたエリゼは不思議そうな表情をし、サラ教官はセリカに訊ねた。
「エクリアとエオリアはそれぞれリウイ達と遊撃士達による精鋭部隊に加勢している。今の二人にとってはその方がいいだろうしな。―――それよりも、船の守りに学生達もいるが大丈夫なのか?」
「親衛隊や教官達の方はともかく、生徒達の方は大丈夫なのですか?この周囲の魔物達でも気配からして相当の手練れですわよ。」
二人の疑問に答えたセリカはカレイジャスから次々降りてリフィアの親衛隊と共に戦闘の準備をしているヴァンダイク学院長達――――”トールズ士官学院”の教官や生徒達に視線を向けて呟き、フェミリンスはリィン達に訊ねた。
「はい。学院長や教官達もそうで
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