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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜心強き援軍の到着〜
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撤回されたとの事です。」
「旧二大国と我が国を結ぶ国境の通過の許可を求めに来た際、リウイ陛下が仰っていた本来は戦争回避の条約に関して更に厳しい条約の案も出ていたという話ですか……」
パントの話を聞いたカシウスはかつてのアリシア女王とリウイ達との会談を思い出した。
それと言っておくが本来は戦争回避の条約に関して更に厳しい条約の案も出ていたが、俺やイリーナ、プリネ達の口添えによって戦争回避の条約をここまで”譲歩”したのだぞ?
「はい。他にも貴族連合の中枢部である”四大名門”の当主夫妻全員をメンフィルに引き渡してもらい、彼らもカイエン公爵夫妻やアルバレア公爵夫妻と共に開処刑するという案も出ていたとの事ですわ。」
「……………そしてそれらがリウイ陛下達の口添えによって撤回され、戦争回避条約の内容まで”譲歩”したという事ですな。」
ルイーズの説明を聞いたカシウスは重々しい様子を纏って大きな溜息を吐いた。
「ええ。ちなみにですがエレボニアの国王代理を務める事になっているエフラム皇子殿下達も、カイエン公をメンフィルで公開処刑後彼の生首を王都であるヘイムダルのドライケルス広場に晒し首をする予定との事です。それをする理由は私達が答えなくても、カシウス准将ならばすぐに理解できるかと。」
「…………………”貴族派”に対する”見せしめ”をする事で、市民達や貴族達にエレボニア皇家である”アルノール家”を畏怖させる為という事ですな…………ちなみに宰相となられるオリヴァルト殿下はその事は?」
パントの問いかけに重々しい様子を纏って答えたカシウスは真剣な表情で訊ねた。
「勿論存じていますし、了承もして貰っています。――――ふふっ、”エレボニア存亡会議”でのオリヴァルト殿下の判断を知ってから常々思っていましたが、オリヴァルト殿下は既に政治家として必要なものをお持ちになっていますから、正直隠居の身である私まで殿下の助言役を務める必要はないと思っているのですがね。」
「パント卿がオリヴァルト殿下の助言役、ですか?それは一体どういう事でしょうか。」
「カシウス准将も既にご存知の通りパント様はかつてメンフィル帝国の”宰相”を務め、リウイ陛下とシルヴァン陛下を支えた御方。そんなパント様を政治家としての能力はまだ成長中であるにも関わらず”宰相”に就任することになってしまったオリヴァルト殿下の為に助言役として、パント様もエフラム皇子殿下達と共にエレボニアに派遣される事になっているのです。」
「先に言っておきますがこの行為はメンフィル帝国としてエレボニアやオリヴァルト殿下に対する”純粋な厚意”です。カシウス准将――――いえ、リベールや各国が心配しているような事は一切考えておりませんのでご安心下さい。――――
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