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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜交戦〜
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る方面もメンフィル軍との連携のお陰で今の所被害は少なく、”真・煌魔城”に向けて順調に進軍しつつ、進軍ルートの確保をしているとの事です。」
「ふむ……そうか。」
地上と空、それぞれで激戦が繰り広げられている中リベール軍の士官の報告を聞いたカシウスは頷いた。
「しかし双界の命運をかけた決戦とはいえ、所詮は知恵のない魔物達の集まりですな。同盟軍の敵ではなさそうです。」
「油断するな。”真・煌魔城”にいる”元凶”を倒さない限り、敵は無限に湧いて来る可能性が非常に高い上、”エレボニア存亡会議”の時のような転移魔術による奇襲をしてくる可能性も十分に考えられる。地上、空共に周囲の警戒を怠らせない事を徹底し続けろ。」
「了解しました!」
カシウスの指示に敬礼をして答えた士官は部屋を出て行った。
「フフ、話には聞いていましたが、まさかカシウス准将がこれ程の戦略家であったとは。お陰様で私もわざわざ知恵を絞る事もなさそうです。」
士官が出ていくとパントはカシウスを称賛し
「ハハ、メンフィル帝国軍の”総参謀”を務めた上、”真・煌魔城”に突入するリウイ陛下の名代としてこの同盟軍に参戦しているメンフィル軍の総司令官という大任を任されているパント卿にそのような評価をして頂けるとは、光栄ですな。パント卿も奥方共々リウイ陛下達のように隠居した方々にはとても見えない程、若々しくて羨ましいですな。」
称賛されたカシウスは口元に笑みを浮かべて答えた後パントの背後に控えている武装した金髪の美しい女性―――パントの妻であるルイーズ・リグレに視線を向けた。
「まあ……フフ、お上手ですわね。」
カシウスの言葉に目を丸くしたルイーズは上品に微笑んだ。するとその時通信の音が鳴り始め、その音に気づいたパントは通信機を取り出して通信を始めた。
「―――失礼。私だ。……ああ……ああ………わかった。彼らには手筈通りにそれぞれ配置し、動いてもらってくれ。―――先程”風の女神(リィ・バルナシア)”教の天使モナルカ殿率いる神殿騎士団並びにレウィニア神権国のレクシュミ将軍率いる不死騎兵隊(アナート・ヴァイ)が到着し、現在それぞれの戦闘配置に先導しているとの事です。また、”真・煌魔城”に突入予定であるレウィニア神権国のレヴィア将軍率いる白地龍騎士団(ルフィド=ヴァシーン)を輸送している戦艦も到着し、いつでも精鋭部隊と共に”真・煌魔城”に突撃できる状況との事です。」
そして通信を終えたパントはカシウスに援軍の到着を伝えた。
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