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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第514話】
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た男と再会した。

 二人がやり取りするなか、転校生という事と自分のクラスに転入してくることを知る――この辺りは何かパターンが違うなと俺は思った。

 ふと隣のシャルを見る、展開が気になるのか集中して見ていたのだが俺の視線に気が付くと。


「ど、どうしたの?」

「ん、いや。 真剣に見てるなーって思って」

「う、うん。 だ、だって気になっちゃうもん」


 そう言ってまた映画を見るシャル――俺も画面を注視してると気付いたら場面は変わっていて、沙希が転校生の男を案内していた。

 既にホームルームでの自己紹介が終わっていたらしい――名前を聞くのを逃したと思っていたら。


『ここが音楽室だよ、ヒルト君♪』

「……!?」


 突然下の名前を呼ばれて狼狽する俺、てか何でヒルトなんだよ……と思いつつ映画を見ていく。

 二人のやり取りが映し出され、仲が深まっていく――そして、幼なじみである真也はそんな二人を見てやっと自分が主人公である沙希の事が好きだと気づく。

 場面はさらに変わり、沙希と真也の二人の帰宅――何故夜なのかはわからないが、多分学校に用事でもあったのだろうと勝手に解釈した。

 そして――沙希がバイバイって手を振り、後ろを振り向いた瞬間――突然、後ろから真也に抱き締められた沙希。


『真也、君……?』

 戸惑う沙希、何で抱き締められたのかがわからない彼女に、真也は想いを告げた。


『俺は、お前が好きだ!』


 その瞬間、巻き起こるキャァッと言う声――ストレートな告白がうけたのだろう――嫌いじゃないが、俺も。

 そしてまた場面は変わる――沙希は熱が出たのか、おでこに熱冷まし用のシートが貼られていた。

 熱が出た原因――それを回想するシーン。

 ディスプレイいっぱいに広がる真也の顔――そして。


『俺はお前が好きだ!』


 またもキャァッという黄色い声援が上がり、場面は変わって沙希は寝返りをうって此処で独白――。

 ――真也君が、私の事が好きって――。

 その言葉が反芻してるのか、沙希は更に赤くなる、告白されたのが初めてでそれも今まで幼なじみだと思っていた真也――だがそれと同時に、沙希の心にはヒルトの存在も在った。

 まだ好きかどうかもわからない――だけど、沙希の心に確りと二人の男が半分半分で支配されていた。

 場面はまたも変わり夕方、母親が帰ってきたのか沙希に桃を剥いていると、呼び鈴が鳴り響く。

 濡れた手を拭き、玄関を開ける母親――そこに居たのはヒルトだった。

 ヒルトは母親に挨拶し、見舞いという事で家へと上がる。

 部屋へと案内されたヒルト――だが、沙希は眠っていて、母親が――。
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