機動戦艦ナデシコ
1346話
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だけの能力を与えているわ」
「……なら、何が弱点なんだ?」
「分からない? ……その大きさよ。以前アクセルも言ってたと思うんだけど」
その言葉でレモンの言いたい事に納得する。
確かに以前大き過ぎてシロガネの搭載数云々という話をした事はあった。
そして、実際このファブニールは準特機と言ってもいい大きさを持っている。
具体的にシャドウミラーが有している特機は、一番大きいのがギルフォードの乗っているヴァルシオン改で、高さ50mオーバー、そしてエキドナのヴァイサーガとムラタのトリニティゲインが共に40m程。
それに比べると、こうして遠見で見ただけなので正確ではないだろうが、ファブニールの胴体から頭の高さまでを見る限りだと30m程だ。
PTなんかの1.5倍程の大きさになる訳で……つまり、それだけ格納庫の場所を取る事になる。
しかもシャドウミラーの数の主力は、あくまでもメギロート。
それだけシロガネにもメギロートを積み込む必要があるのだが、ファブニールを積み込むとなると、その分どうしてもメギロートを積み込む数が少なくなってしまう。
俺がいる場合であれば、メギロートを空間倉庫に入れておくという事も出来るが、俺は結構な割合でシャドウミラーを留守にしていたりする。
そうなると、やっぱり俺を前提としない運用方法を確立しておく必要がある訳で……
「でも、ファブニールにはシステムXNが搭載されてるんだろ? なら、ファブニールが転移で移動出来るんじゃないか?」
「……あのね、ファブニールの説明をしている時にも言ったでしょ? ファブニールに搭載されているシステムXNは、あくまでも量産型で、転移出来るのは同一世界間のみだって」
「つまり、ホワイトスターから直接転移は出来ない訳か。……それは色々と難しいな。一応聞いて置くけど、ファブニールのサイズは?」
「全高30m、全幅20m、全長50mといいったところかしら。大体の数値で端数は端折ってるけど」
「なるほど、準特機だ」
全高は俺の予想通りだったが、全幅と全長が俺の予想外の数値だった。
これだとファブニール1機をシロガネに搭載するのであれば、シャドウが3機分……いや、4機分は必要になるか?
「重量の方も、PS装甲だから起動していない状況だとかなり重いのよ。大体600t程度よ。起動さえしてしまえば、グラビコン・システムの影響で200tまで減らせるんだけど」
「……随分と軽くなるんだな。シャドウが確か起動していない状況で100t、起動すると50t程度だった筈だろ? なのに、ファブニールは3分の1まで減らせるのか?」
「時流エンジンはともかく、グラビコン・システムを発生させるのに必要なブラックホールエンジンが2基装備されているもの。そのおかげでグラビコン・システム
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