機動戦艦ナデシコ
1346話
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NKシステムじゃなくて通常のシステムで自由に動くようにしたいし」
「ああ、そうしてくれ。今のは単純に思いついたから言っただけで、可能だったらって話だしな」
そもそも、ニーズヘッグは現状でも多過ぎる程の武器を装備している。それこそ、15m級の小型機としては考えられない程に武装が充実してるのだ。
確かに尻尾を使った新しい武器というのも魅力的ではあるが、それはあくまでもあった方がいいという程度でしかない。
というか、ニーズヘッグってT-LINKシステムあってのものだと、こういう時につくづく感じる。
普通の操作であれだけの武器を使いこなすというのは、非常に難しいのだから。
「……それで話は戻すけど、ファブニールは他に特筆すべき機能はあるのか? ここまで色々と聞いてきたけど」
「残念ながらもう説明は終わったわね。ああ、もう知ってると思うけどファブニールにも欠点があるわ」
「欠点?」
これまで聞いてきた限りでは、欠点らしい欠点と言えば運動性がどうしてもPTサイズのものに比べると劣るといったところだが、それとて基本的に全方位に攻撃を可能とするビーム砲やグラビティ砲といった攻撃手段があり、全身に360度ビームバルカンが装備されている。その上で足の裏には後方を攻撃可能なビーム砲まであり、そして何よりファブニールにはブラックホールエンジンが2つと時流エンジンが1つという、3つの動力炉によって得られる豊富なエネルギーによる幾つものバリアがある。
普通に相手にする分には、絶対に戦いたくない相手だろう。
それに忘れてはいけないのは、あくまでもこのファブニールというのは量産機なのだ。
正直、これだけの性能を持っていて量産機って何? と言いたくなる気持ちもあるが、全てのシャドウがファブニールを装備して出撃しようものなら、一体どんな敵がシャドウミラーと渡り合える?
当然これだけの性能だし、何よりブラックホールエンジンを装備している事から、シャドウと同様に1機辺りのコストは高いだろう。
それこそ、量産機と呼ぶよりはカスタム機と呼ぶべきシャドウ以上のコストが掛かる筈だ。
だが、そこはシャドウミラー。キブツという存在があるおかげで、コスト的な問題は全く存在しない。
そんなファブニールの弱点と言われて、俺が思い浮かぶものは存在しなかった。
「何だ? 俺には思いつかないけど。武器がビームと重力波砲に偏ってるってのはシャドウミラーの機体である以上おかしくはないし。ディストーションフィールドみたいに重力波砲やビームに対して有効なバリアの類があっても、ファブニールなら口の主砲や手のビームサーベルを1つに集中したり、エナジーウィングやS-11ミサイルといった攻撃方法もあるだろ?」
「そうね。バリアの類に関しては大抵どうにかしてしまう
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