機動戦艦ナデシコ
1346話
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場合は空を飛んで移動するんだけど、地上を歩く事も出来るわ。まぁ、そのくらい出来ないとシロガネやニヴルヘイムに着艦出来ないでしょうから無理もないんだけど。で、その着地する為の足に折角だから出し入れ可能な爪を付けたのよ。この爪はかなり強固な金属で出来て、更にPS装甲だから、余程に堅くない装甲の機体じゃない限り、あっさりと切り裂いたり、握りつぶす事が出来るようになっているわ。……まぁ、基本的に地面を歩いたり着艦したりする為のものなんだから、射程が物凄く短いけどね」
だろうな。元々こうして見る限りではファブニールの後ろ足というのはかなり短い。
多数の武器が内臓されている両腕とは全く違う作りになっているのは明らかだ。
「そう言えば尾はないんだな」
後ろ足を見ているついでに視線が向けられたのは、ファブニールの尻の部分。
そこにはドラゴンをモチーフにし、名前もファブニールというドラゴンのものを使っている割りには、そこにドラゴンの象徴の1つでもある尾は影も形もない。
その質問はレモンにとっても思うところがあったのだろう。小さく溜息を吐く。
「本当は尻尾を設置しようという意見もあったんだけどね。ただ、今までシャドウミラーでその類のシステムは作ったことがないでしょう? 色々と意見はあったんだけど、結局1つに纏まりきらなかったのよ」
「具体的にはどんな?」
「ヒートロッド、尻尾の先端にビームライフル兼ビームサーベルを装備、尻尾の先端に鉄球を付ける……他に何かあったかしら?」
「あはー、僕の意見を忘れてますよー?」
レモンの問い掛けに、ロイドが自己主張するように何度も激しく手を振っている。
「……ああ、そう言えば尻尾を幾つにも分断させるような構造にして、アシュセイヴァーのソードブレイカーみたいにするってのはロイドの意見だったわね。……色々と無茶があるって言ったでしょうに。それを採用するくらいなら、まだ他の方がいいわ」
「えー、いいアイディアだと思ったんだけどなぁ」
「尻尾か。……ファブニールって名前で尻尾を付けるんなら、ニーズヘッグにも尻尾があってもいいよな」
その言葉はレモンにとっても予想外だったのだろう。珍しく驚きの視線を俺へと向けていた。
レモンのこういう表情を見るのは久しぶりだな。
だが、その表情はすぐに消えて納得のものへと変わる。
「そうよね、ニーズヘッグもドラゴンの名前なんだし……尻尾を付ける場所として腰の後ろの辺りも空いてるから、可能と言えば可能なのよね。……ただ、尻尾についてどういう形にするのかは、まだ検討する必要があるから、ちょっと待って。ニーズヘッグの場合はT-LINKシステムを使えば何とかなりそうだけど、ファブニールの方に技術をフィードバックする事を考えると、出来ればT-LI
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