第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜死にかけのWORLD LINK〜
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風は目覚めない。
三人の声がだんだんと遠くなり、蒔風の意識は闇に沈んだ。
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「ここは・・・・・」
「あ・・・翔一くーん!!目が覚めたよーー!!」
「(バタバタバタバタ)蒔風さん!!目が覚めましたか!!!」
「傷は大丈夫なのか?」
「本当によかった!!!」
蒔風が目覚めると、そこはどうやらどこかの一軒家の寝室のようだった。
騒がしい声に、頭がだんだんとはっきりしてくる。
「あの・・・ここは・・・」
「ここは僕が前にお世話になっていた家です」
「風谷真魚です。身体、大丈夫ですか?」
「彼女が治してくれたんだ」
「治したって・・・・」
「彼女は超能力者なんです。僕も何度かお世話になってて、もしかしたらって」
「オレも命を救われたしな」
「生き返らせるのはもう無理ですけど・・・・怪我の治療くらいなら何とか」
蒔風が自分の身体を見て、手を見て、グーパーグーパーして身体を確かめる。
「すっげぇ・・・ありがとうございます!!」
「しかし・・・俺たちも今回はありがとうございました」
「ほとんど蒔風が戦ってばかりだったな」
「俺たち・・・蒔風さんの足手まといにしかならなかったですよね・・・・真魚ちゃんがいなかったら死なせてしまっていたかもしれませんし・・・・」
「いいや・・・俺一人でもやられていた・・・・最後のあの一撃。あれはオレでは出せない。だから津上さんたちがいて本当に助かりました」
「まぁ、あれから二日も寝てれば身体もそれなりに治りますよね」
「二日!?」
「ええ・・・どうしました?」
「大変だ・・・・オレすぐに行かないと!!!」
「待ってください!!確かに傷は治ってますけど、まだ安静に・・・」
「「奴」は次の世界に行ってしまってるんです!!やばいやばい・・・次の世界が多重世界だといいんだが・・・・」
「多重世界?」
「一つの世界の中にいくつもの世界が内包されている世界です。ほら、異世界に飛んだ〜〜なんてものがそんな感じです」
「へぇ〜〜」
「でもそんな世界そうそうないですからね。では、ありがとうございました!!!」
[Gate Open---KAMEN RIDER AGITO]
「あ、まって・・・」
「すまん!!一分一秒が惜しい!!」
「蒔風さん!!!ありがとうございました!!!!!」
いいってことよ〜〜、と蒔風が言いながら手を振ってゲートをくぐって行ってしまう。
「騒がしい奴だった
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