第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜死にかけのWORLD LINK〜
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統は混闇。形状は陣。
圧を掛ける重力の力を、自らを中心に張り巡らせ、アントロードの身体を押しつぶしにかかっているのだ。、
ギ、ギュガァァァァァァァ!!
ドンドンドン!ドォォォン!!
蒔風の着地点周辺のアンノウンが潰され、光の輪が頭上に現れ爆発する。
さらに混闇陣は天井まで引きずり降ろし、周りの柱までを捩曲げる。
それにより津上、葦原、G3-Xは地面に足が着き束縛から脱することに成功した。
「変身!」
「変身!蒔風さん!」
二人が再びエクシードギルス、アギトバーニングフォームに変身し、蒔風に駆け寄るが
「三人とも!後ろに下がれぇ!!ヌゥァァァァァァ!!圧水掌!!!」
蒔風の構える手に水が生成され集まる。
頭上に集まった莫大なる量の水は、蒔風の振り下ろす動作によって残りのアンノウンたちを押し流し、壁に激突させる。
それでもなお水は襲い掛かり、影に押しやられたアンノウンと、後から流れてくるアンノウンとぶつかり合い、一気に爆発させた。
そして最後の一体を、刀の「風」で斬撃を放ち倒す。
「無茶です!!それ以上やったら死んじゃいますよ蒔風さん!!」
「はは!!まだそれだけの事ができるか、蒔風!!」
この窮地を脱するため、蒔風はその力を発揮する。
圧水は、水の力で押し流す力だ。
この場合では最も適した能力だが、問題は蒔風の体力―――というより、もはやタイムリミットか、寿命と言った方が近い、そんな刻限だ。
と、
暗がりだったその倉庫内に、日の光が射してきた。
「やっとか・・・オレがなぜ・・・一旦混闇陣を、発動させたと・・・・思う?」
「な・・・まさか・・・」
「光さえあれば、さらなる強化が可能となるのが仮面ライダーアギトだ・・・!!!」
「まさか、雲すらをも捉えたというのか!!」
空を見上げると、空を覆う雲の一点が、不自然に開けていた。
そこから注がれる光を受け、アギトの装甲が殻のように剥がれていく。
仮面ライダーアギトは、最終フォームへと移行する際に必要不可欠なものがある。
光である。
蒔風が混闇を一回だけしか出さなかったのは、理由がある。
単純な話、一瞬しか出せなかったのだ。空を曇らすそれらを動かすだけの力など、今の蒔風には一瞬しか出せない。それすら命懸けだが。
そして、雲は流れるものだ。
一瞬でも捕えれば、後は時間を風ぐだけで日の光は漏れ出てくる――――
アギトの装甲。その外郭がすべて剥がれ落ち、そしてそこに現れたのは、眩い光を全身に受けたシャイニングフォーム。
その輝きは、可能性。人類の無限の未来の輝きであることに他ならない。
そ
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