第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜地上での溺死〜
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が悪い。
アンノウン最大の特徴としては、人間には絶対実行不可能な方法を用いる殺人、通称・不可能犯罪である。
そしてアントロードの殺人方法とは・・・・
「やれ」
「奴」が短く命令すると、アントロード達が一斉に口から何かを吐き出す。
「伏せろ!!!」
蒔風たちの頭上で、アントロードの吐き出したギ酸がお互いにぶつかり、弾ける。
「なんだこれ・・・・?」
咄嗟に回避した蒔風たちだったが、そのギ酸は地面に落ちてもただその場で弾けるだけだ。
普通の水と、何ら変わらずそこにある。
地面を解かすほどの強酸でもないらしい。
疑問符を頭に浮かべる蒔風だが、「奴」はその時間を与えない。
「数で潰せ。時間をあまりかけるなよ?アリども」
シャァァァァァ!!!!
アントロード達が一斉に襲いかかって来る。
固まっていてはやられるとして、四人は再び分散して戦い始めた。
G3-Xは、どっしりと構えてガトリングを辺り一面に撃ち続ける。
ここまで苦労して持ってきたかいもあり、その弾幕は大勢のアントロードを打ち抜いていき、何体かを爆散させた。
だが、後続の者が倒れた者を(爆散する前に)盾にして進み、更には爆破に紛れて、次々と襲いかかり、そのせいで徐々に後退していく。
一方ギルスはエクシード、アギトはバーニングとなって応戦する。
それなりの数を撃破していくが、やはり多勢に無勢。
いつ終わるともわからないマラソンをしているようなものだ。
蒔風は三人が追い詰められるところに入り、押し戻していく。
隙を見て「奴」に向かおうともするが、アギトに加勢し凌いだら次はG3-X 、次はギルス、またG3-X に行き、アギトにと、いたちごっこできりがない。
しかしその均衡も破れる。
クィーンアントロードが蒔風の背から三又の槍「黄泉の鐙」で蒔風を貫いたのだ。
「蒔風!!!!」
蒔風はちょうどギルスの援護に入っていた。
混戦のため、小回りのきくトンファー型の「天」と「地」を使っていたのだが、流石にこれでは三又の大槍を防ぐことはできなかった。
さらには、誰よりも動きまわっていた蒔風の体力は、限界まではいかずとも多く消費されていたことも一因がある。。
「ゴフッ?ゲはっ!?」
「そこだ!!蒔風を狙えぇ!!!」
アギトやギルスが蒔風によろうとするが、アントロードたちに防がれる。
そしてアントロード達が集まり、蒔風に向かって一斉にギ酸を飛ばした。
まともな動きのとれない蒔風がそれを回避することなどできるはずもなく、全てが顔面に命中しある現象を起こす。
「ブッップ!!ガ?ゴ、ゴボッボァ!?
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