暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜最悪のシステム〜
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でG4ではなくなったんですか?」

「あれは・・・・存在してはならないものだからです・・・」


氷川が説明を始める。


第4世代型対未確認生命体強化外骨格及び強化外筋システム・GENERATION-4
通称・G4システム


かつてG3の開発者が更なる強化を目指し設計した機体。
しかし、その使用には人を人と思わぬような副作用があった。

まず、装着者は最終的には必ず死ぬ。
適性度がどれだけ高かろうが、どれだけ訓練しようとも、これだけは確実だ。

原因は、搭載されたAIが最も有効な行動を選択し装着者を動かすため、その負荷に耐えられない、ということだった。
しかも装着者が死んでもスーツがその体を動かし戦いつづける。

つまりはスーツを動かすのに人体というパーツが必要、ということである。

また、超能力者を利用したESPシステムと連動させることで、相手の行動の予知をすることが可能となる。
そしてその超能力者もいずれは死ぬという、装着者と超能力者を消耗品として扱うシステムだったために、封印された。


以前、自衛隊の一部隊が暴走してG4システムを設計図を盗み、作り出しアギト達に牙をむいたことがあったのだ。



「その時は何とか事を治めましたけどね・・・・」

「あのシステムは厄介だったなぁ〜〜〜」

「と、なるとそれを利用してくるかもな」

「え?」

「「奴」にとってそんな負担などないに等しい。真の意味でG4システムを使いこなしてくるだろうな」

「ではまた・・・・超能力者が利用される!?」

「いいや、あくまで「奴」はその場に残る記憶から作り出すだけだから、それはない。それでも性能は生かされるから恐ろしいけどな」

「となると・・・あの研究所に!?」

「行きましょうか?」

「・・・・調べに行きましょう。「奴」がいるなら叩きつぶす。いなくてもその場にしみ込んだ記憶を利用できないようにする」



十分後。

シンクの中で、水に浸けられた皿を残して、彼らはかつての地獄へと向かっていった。








to be continued



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