暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜闇からの忠告〜
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た。


蒔風とギルスが組み合い、地面を転がる。
その勢いでギルスを投げ、距離をとってから膝立ちに蒔風が叫ぶ。

「緑のライダーかい。なら!!」

グッ!と拳を握ると、蒔風の手首に変身鬼弦が現れる。
そしてそれを書き奈良市頭上に掲げ、落ちてきた雷を振り払って仮面ライダー轟鬼に変身を完了した。


「よっし・・・張り切っていくっスよーーー!!!」

「くっそ!!!」

姿を変えた蒔風に警戒し、ギルスが腕の爪を絵入りに尖らせ、轟鬼となった蒔風に襲い掛かる。
ギルスの爪と音撃弦・雷電が、ぶつかり合って火花を散らす。



「芦川さん!!!はぁぁぁぁぁ・・・・変身!!!」

そこにようやく津上が駆け付け、アギトに変身する。
のんびりとした彼ではあるが、戦うべき時に躊躇するような男ではない。


「やっべ!!フンッ!!」

「グガッ!!」

アギトの参戦を確認し、うかうかしていられないことを悟る蒔風。
勝負を決めようと、雷電をギルスの腹に突きたて展開。その弦を掻き鳴らし、ギルスの身体に音撃を送り込んでいく。

「音撃斬・雷電激震!!」

ギターの音が鳴り響き、突きたてた場所から火花が散り、更にその箇所が全身へと広がっていく。

見た目通り、ギルスは生身の肉体であるライダーだ。
その肉体に全く未知の攻撃を叩き込まれては、流石のギルスも倒れてしまう。


「葦原さん!!!」

「ん?おおう!?」

アギトが掴みかかり、投げとばす。
蒔風は変身を解いて着地した。



「なんだよあんたら!!世界を壊すのはオレ、ぬっはぁ!?」

「やっぱりあなたが!!絶対にさせない」

じゃない、とどうにか弁明しようとする蒔風。

だが蒔風の話す途中で、実にいいタイミングでアギトのパンチが襲いかかり、変な風に理解されてしまった。
それに加え、ギルスを倒してしまったことが、余計に彼等の警戒心を強くさせる。

ここまで来ると、どちらが悪いとかわからなくなる。
しいていうなれば、蒔風がギルスを取り押さえるべきだったか。


だが蒔風も勢いで突き進むタイプの人間だ。
故に、このような流れになったら――――

「あー、もー!!!いいぜ、いっぺんブッ倒す!!それから話を聞いてもらうぞ!!次はこいつで・・・変身!!」

やはり、行くところまで行くことになる。

蒔風が轟鬼の変身を解き、今度はクウガに変身する。
別の姿へと変身に、彼等の構えが強張る。

だがそんなことはどうでもいいと、多少イラついた声色で、蒔風が指さして言う。

「人間の進化だか可能性だか知らねーが、所詮カテゴリーはまだホモサピエンス止まりだろーが。蒔風はその上を行くぞ。人間の定義を外れてっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ