第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜闇からの忠告〜
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た。
蒔風とギルスが組み合い、地面を転がる。
その勢いでギルスを投げ、距離をとってから膝立ちに蒔風が叫ぶ。
「緑のライダーかい。なら!!」
グッ!と拳を握ると、蒔風の手首に変身鬼弦が現れる。
そしてそれを書き奈良市頭上に掲げ、落ちてきた雷を振り払って仮面ライダー轟鬼に変身を完了した。
「よっし・・・張り切っていくっスよーーー!!!」
「くっそ!!!」
姿を変えた蒔風に警戒し、ギルスが腕の爪を絵入りに尖らせ、轟鬼となった蒔風に襲い掛かる。
ギルスの爪と音撃弦・雷電が、ぶつかり合って火花を散らす。
「芦川さん!!!はぁぁぁぁぁ・・・・変身!!!」
そこにようやく津上が駆け付け、アギトに変身する。
のんびりとした彼ではあるが、戦うべき時に躊躇するような男ではない。
「やっべ!!フンッ!!」
「グガッ!!」
アギトの参戦を確認し、うかうかしていられないことを悟る蒔風。
勝負を決めようと、雷電をギルスの腹に突きたて展開。その弦を掻き鳴らし、ギルスの身体に音撃を送り込んでいく。
「音撃斬・雷電激震!!」
ギターの音が鳴り響き、突きたてた場所から火花が散り、更にその箇所が全身へと広がっていく。
見た目通り、ギルスは生身の肉体であるライダーだ。
その肉体に全く未知の攻撃を叩き込まれては、流石のギルスも倒れてしまう。
「葦原さん!!!」
「ん?おおう!?」
アギトが掴みかかり、投げとばす。
蒔風は変身を解いて着地した。
「なんだよあんたら!!世界を壊すのはオレ、ぬっはぁ!?」
「やっぱりあなたが!!絶対にさせない」
じゃない、とどうにか弁明しようとする蒔風。
だが蒔風の話す途中で、実にいいタイミングでアギトのパンチが襲いかかり、変な風に理解されてしまった。
それに加え、ギルスを倒してしまったことが、余計に彼等の警戒心を強くさせる。
ここまで来ると、どちらが悪いとかわからなくなる。
しいていうなれば、蒔風がギルスを取り押さえるべきだったか。
だが蒔風も勢いで突き進むタイプの人間だ。
故に、このような流れになったら――――
「あー、もー!!!いいぜ、いっぺんブッ倒す!!それから話を聞いてもらうぞ!!次はこいつで・・・変身!!」
やはり、行くところまで行くことになる。
蒔風が轟鬼の変身を解き、今度はクウガに変身する。
別の姿へと変身に、彼等の構えが強張る。
だがそんなことはどうでもいいと、多少イラついた声色で、蒔風が指さして言う。
「人間の進化だか可能性だか知らねーが、所詮カテゴリーはまだホモサピエンス止まりだろーが。蒔風はその上を行くぞ。人間の定義を外れてっ
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