第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜闇からの忠告〜
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に行ったかだ。
と、そのころ
ブォン、キキィ!
バイクのエンジン音と、ブレーキの甲高い音がその場に響いた。
蒔風から離れた所にバイク二台と車一台がやってきのだ。森の中にいる蒔風には聞こえないらしい。
降りてきた三人は森を見回り、やがて調べ物をしている蒔風を見つけ、驚いた。
「本当に・・・いた?」
「待ってください。一般人かもしれません」
「なんだ?手元が光ってるぞ」
「あれは?」
「わかりません。でも、アギトの力は感じられないです」
「ならば本当に・・・」
「異世界の力?」
「ということがあいつが・・・・」
「行きましょう!」
気合一発。
勇ましく声を上げ、二人を鼓舞する氷川。
なんとなく抜けたノリの津上はともかく、芦原はやる気になったようだ。
標的の男に気付かれぬよう距離を狭め、そして葦原と氷川が茂みから飛び出て蒔風に掴みかかっていった。
一方、蒔風はというと
「よし、あっちか」
「奴」の向かった方向を探知し、そちらに向かおうとしていた。
立ちあがり、そしてその方向をぼんやりと眺め、歩を進めようとした。
その時
茂みから、急に二人の男飛び出してきたのだ。
「うひゃぁ?なにが起きだ」
突然の出来事に無駄に訛った。
そんな蒔風の口調を無視して、馬乗りになっている葦原が聞いた。
「貴様!違う世界から来た人間か?」
「はい?え?なんで知ってんの?」
「っ!やはりか!」
目を真ん丸にして、口を開け、えぇ!?と驚く蒔風。
その蒔風の襟をつかんで無理矢理立たせ、芦原は横っ面を殴りつけた。
「痛っ!なんだよ!」
「貴様の思い通りにはさせん!変身!!」
蒔風を敵だと認識した芦原が、腰に手を当て変身を完了させる。
芦原と入れ替わるかのようなモーションで変身を完了したギルスが、咆哮を上げて蒔風に襲い掛かって行った。
「ァガァァァァァァァァァァァ!!」
「なんなん?なんなんだ?なんなんなんなん?」
「オォア!」
バギッ、ドゴッ!
「ブッ、ガッハ!ぃきなりなにすんだ!」
「ここに世界を崩壊させる邪悪なる者がいると聞いて来てみたら、貴様がいた!」
「しかもどうやらアギトの力ではないようです。身柄を拘束させてもらいます!!」
ギルスと、そこに参戦して拳銃を構える氷川が言う。
それに対し蒔風は小さく悪態をついた。
「決定的ってか。確かに「奴」がさっきまでいたみたいだけど・・・・」
「なにをブツブツ言っている!」
ギルスが一気にその跳躍をもって蒔風に掴みかかっ
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