第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
アギト 〜闇からの忠告〜
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の世界に邪悪なるものが入り込みました。わたしの遣わした者も敗れ、世界の終わりが近づいています》
「邪悪なるもの?アンノウンが現れたのも、そいつを追って?」
顎に手を当て考え始める氷川だが、一番可能性の高い疑念をぶつけに言った。
「いや・・・むしろお前がそれをやってるんじゃないのか?私たちはやられたアンノウンの残骸しか見ていません」
「そうだ。今更、お前を簡単に信じられるとでも思ってるのか」
氷川と芦原の疑念。
だが闇の力・オーヴァーロードは、そんなものなどどこ吹く風といった様子。
しかし、必要な手がかりだけは残していった。
《その者が現れた最新の場所を教えます。私はアギトの・・・・人間の可能性に賭けてみることにしたのです》
「おい待て!」
《頼みましたよ・・・・》
そう言って。
言うだけ言って、そして十分だと思ったのか。
男はまるで、最初からいなかったかのように消えていなくなってしまったのだ。
「・・・・おいどうする」
最初に声を出したのは芦原だ。
いきなりやってきて、いきなり消えた。
嵐というにはあまりにも静かだったが、彼等にしてみればそれ以上のインパクトのある来客だった。
「あいつの罠かもしれません。行かないほうがいいと思います」
「ああ、オレも同意見だ。どう考えても怪しすぎる」
「でも、だったらこんな回りくどいことしますかね」
「確かに・・・アンノウンの大群で攻めればいいものを・・・なぜ?」
「津上、お前どうしたいんだ?」
「・・・とりあえず確かめます。本当ならその悪い奴を倒さなきゃならないし、罠だとしても放っておいたら大変なことになる」
「む・・・・では、行きますか?」
「仕方ない。こうなると津上は止まらん」
「じゃあ、行きましょう!!」
津上と葦原はバイクに、氷川は車に乗って闇の力が示した場所に向かう。
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「ここ、か」
蒔風が調べ物をしている。
ここは林の中である。
さっきまでここで「奴」が戦っていたようだ。
この世界にきてすでに二日、「奴」は何度かこの世界の勢力・アンノウンと衝突している。
「この世界の・・・闇の力ってのか?は、「奴」がどんなモノか何となくわかってるらしいな」
さすがは神である。
蒔風が林の中でしゃがみ込み、さらに調べを進める。
「あの野郎どこ行った?」
蒔風が地面に手を当て探る。
すると手元が輝き、何かを読み取り始めた。
探り出すのは「奴」がどっち
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