暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
バカとテストと召喚獣 〜バカと想いとそのつながり〜
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うした明久。気の抜けた顔しおって」

「仕方ないだろう。あんなことに真っ向から巻き込まれたんだ。こんな風にもなる」

「あんなことって・・・」

「なんだ?忘れたのか?」

失敬な。僕だってそれぐらい覚えてる。
たしか、Bクラスが攻めてきて、戦って、いきなり殴られて、殺されそうになって・・・それで・・・・

「!!!蒔風は!?」

「あいつは今・・・戦っている」


そんな・・・だったらこんなところで寝てられない!!

「ダメですよ!!明久君!!」

姫路さんが止める。

「あんなところに言ったら死んでしまいます!!蒔風さんは勝てるって言ってました!!だからここで待ちましょう?」

「そうよ!!アキが行ったって何の役にも立たないんだから!!!」

ひどいなぁ、二人とも。確かにそうなんだけどさ・・・
でも・・・いかなくちゃ

「なぜだ?明久」

「雄二・・・」

「お前が行くというなら、そのわけを話せ。納得できなきゃいかせねぇ」

「はっは・・・簡単だよ・・・理由は・・・」

「理由は?」

そうだよ、そんな理由なんて決まってる。


「僕は今までも、鉄人から脱走したり、雄二をおとりに使ったり、卑怯なこととか沢山してきた」

でも、それでも


「友達が僕のために戦ってくれているのに、ここでのんびりなんかしてられるか!!!」

そうだよ。みんなそうだ。

なぜか姫路さんも雄二も、秀吉も美波もムッツリーニも、いつもは僕をメタメタにして、偶に逆に僕がして。
でも本当に僕や、他のみんなが貶されたりすると本気で立ちあがってくれるじゃないか!!

「だから僕は行くよ。蒔風は僕の友達だ。友達のために僕は行くんだ。勝ち負けなんか関係ない!!!」

そうだ、勝ち負けなんかどうでもいい。
僕は見たんだ。余裕そうにしていたけど、僕をかばった時、蒔風の顔が激痛に歪んでいたんだ。
それなのに蒔風は「奴」と一緒に行ってしまった。

「蒔風はあのまま勝てるかもわからないのに僕らのために命を懸けて戦ってるんだ!!」

「・・・・」

「だから雄二、そこをどいてくれるかい?行かなくちゃならないんだよ」

「・・・・明久」

「なに?雄二」

「その言葉が言えてなきゃ、オレがお前をぶん殴ってたぜ」

「え?」

「行くのはお前だけじゃねぇよ。俺もつれてけ」

「わしも行くぞ」

「・・・オレも」

「アキ・・・」「明久君・・・」

「二人は残って・・・・」

「わたしも行きますっ!!」「ウチも行くッ!!」

「え?え?」

「そうですよね・・・友達の、ためですもんね!!」

「アキだけにかっこいいことさせられないって
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