第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
バカとテストと召喚獣 〜バカと想いとそのつながり〜
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明久を踏みぬこうとしたその脚は、蒔風によって防がれていた。
明久にはその背に、輝く何かが映った気がした。
「お、らっと!!!」
ブァっ、スタン
根本が空中で一回転して距離をとった。
蒔風が背負っていた何かをムッツリーニに渡す。
それは、否その人物はぐったりしており、気を失っていた。
ところどころ怪我もしている。
「ほい、こいつ」
「こいつは・・・・」
「根本!!!」
「じゃああっちの根本君は!!??」
「貴様まだ動けたのか蒔風ェェ!!!!!!」
「動ける、さ!!!獄炎砲!!」
ズパン!!
さっきまでいた方―――すなわち偽根本に、蒔風が簡単に獄炎砲を撃った。
難なくガードし、偽根元の姿が煙に隠れる。
煙が晴れると、そこには「根本」という皮がベリベリと剥がれ、その姿を現した「奴」がいた。
「あいつは!?」
「あれがオレの追っている「奴」さ」
「確かに貴様は行動不能にしたはずだ!!!」
「ああ!?あんなもん、半日休めばなんとでもならぁ!!!」
「ッ強がりを!!」
「どういうことなの!?」
「簡単なことだ。「奴」は根本を攫ってなり変った。Bクラスを使い試召戦争という戦いの場を作り明久を狙いやすくした。それだけのことだ」
「なんで連絡を!!・・・・」
「根本を救出して逃げる間にかなり喰らっちまってな。結構まずかったんだぜ?」
「死ィネェ!!!!」
ドン!!!
「奴」が魔導八天を構えて突っ込んでくる。
蒔風はそれを剣でではなく、「奴」の手元を掴むことで防ぐ。
「ぬああああああああああああああ!!!!!」
そしてそのまま「奴」の肩を掴み、廊下の端まで押しやり、さらに壁を突き破って落下し、隣接する体育館まで突っ込んだ。
そうして十分に距離をとったところで、戦いが再び始まる。
一方、明久はというと
「なんとか・・・生きてるよ?」
「明久君!!!」
蒔風が庇ったとはいえ、身体を吹き飛ばされた明久の思考はまだはっきりしていない。
なんだろう、姫路さんがこっちに向かって走ってくる。
教室の方からは秀吉と美波まで・・・・
大丈夫ですか?とか怪我はない?とかみんな聞いてくる。
「大丈夫だよ・・・それにしても、美波まで走ってきてくれるなんてね」
「ウチは・・・ウチはアキが死んだら誰を殴ればいいのかわかんなくなっちゃうでしょ!?だ、だからよ!!!」
こんな時まで僕の命を狙うのかこの人は
「それは・・・勘弁だなぁ」
「む?ど
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