第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
バカとテストと召喚獣 〜バカと想いとそのつながり〜
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」
「いーや俺だね」
「この駄馬!!」
「なんだとこの漂白野郎!!」
「がーーー!!!じゃあ早い者勝ちだ!!!」
「待てコラァ!!!」
白虎と天馬が飛びだした。
白虎がリードするが天馬が追い抜き、根元に到達する。
白虎はそれに気づくとすぐさま明久の方にコースを変更した。
二人して根元に向かい、明久を放り出すほどふざけてはいられない。
「助けにきたよ!!さって・・・おまえら、覚悟しとけよぉぉぉぉぉ!!!!」
「む・・・白虎がキレているな・・・」
「美波と秀吉は!?」
「大丈夫だよ!!教室に戻った!!」
「そうか・・・ってうわぁ!!!」
「明久!!」
戦いは止まらない
そして止まらないことにいらついている人物がいた。
「お前らもういい。ちんたらするなら、消えろ」
根本である。
その手をスイッ、と横に振ると電池がキレたようにBクラスの生徒達が倒れた。
「なんだ!?」
「どうしたんだ・・・」
「なんでみんな倒れちゃったんですか!?」
「・・・・催眠が、解けた?」
「ほう、よくわかった、なっ!!!」
轟ッ!!!
根本が駆ける。
その進行を小獣たちが食い止めようと立ちふさがるが、根本の体に当たっただけで弾かれてしまった。
明久たちの三メートル手前まで駆けてきたところで、根元の姿が消える。
そしてキョロキョロト見渡す明久の目の前にフッ、と現れ殴り飛ばす。
「ゲフッ!!!ガ・・・ァ・・・」
「きゃあああああ!明久君!!」
「明久ァァァア!!」
「明久!!」
「死ね」
ドムッ
根本が廊下に転がる明久を踏みぬき、砕けた廊下が粉塵を上げる。
「そん・・・な・・・・」
「あ、明久・・・・」
「ぁ・・・・・・・」
瑞樹が口を半開きにして目を見開いて、それでも目の前の光景が見えてないかのように焦点はあっていなかった。
雄二は膝をつき、拳を廊下に叩きつける。
ムッツリーニは頭を抱えブンブンと振る。
粉塵が晴れる。
三人は思い切り目をそらした。そこにあるのが現実だと認めたくないと叫ぶかのように。
しかしそこにあるのは紛れもない現実である。
そして
「一体何に目をそらしてるんだい?」
その声もまた、現実であった。
その声は悪夢を吹き飛ばし、希望を運んできた。
現実だって救いがあると、それを確かにするかのように。
「さんざんド突いてくれたなおい」
「キッ、サマ・・・・」
『蒔風!!!』
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