暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
バカとテストと召喚獣 〜会議と護衛と黒い影〜
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剣じゃないか!こんな危ないもの・・・・」


蒔風が「青龍」を取り出し明久に渡そうとする。


「あ、確かに。だったら・・・小獣召喚」


ポン、とかわいい小さな音がなると、子犬程度の大きさの、しかもデフォルメされたチビ青龍が顕れた。


「「かわいいー!」」


そのチビ青龍を美波と瑞希が抱え上げる。


「青龍、モテるじゃないか」

「・・・困ります・・・・・」


「喋った!?」

「ああ、こいつはオレの召喚獣・・・お前らのとは違うが。そのうちの一つ、青龍だ。明久の護衛に付ける」

「わしらの護衛はどんなやつなのじゃ?」

「興味あるかい?」

「他にもいるんですか!?」

「早く見せて!」

「はいはい・・・小獣召喚」


更に蒔風が他の召喚獣を小獣で出す。


「じゃあ、お願いね」

『了解』


結果として雄二に玄武、秀吉に白虎、美波に天馬、瑞樹に朱雀、ムッツリーニに麒麟があてがわれる。


「こいつらは基本的には目につかないようにいるから、見えなくても心配するな」

「そうなんだ・・・・」

「ちょっと残念です・・・・」


「・・・・人の目のないところなら呼び出せば来るけどな」


「主!?付き合えと!?」

「だってあんな顔されたら・・・・ねぇ?」

「いーじゃん、女の子みんなかわいーしさ!この子もかわいーし」

「白虎君。彼は男子だぞ?」

「ええ!?」

「驚かないでくれんかのぅ・・・それにしても蒔風はワシが男とわかっていたようじゃが・・・」

「大体わかるわ!!確かに女っぽくてそんじょそこらの女子よか可愛いけど・・・・」

「それはそれで傷つくのじゃが・・・・」

「秀吉は男だとわかったさ。てかそんなんもわからなきゃ「奴」の気配なんかわからん」

「蒔風・・・・!!!いや、舜!!これからは舜と呼ばせてくれんか!?」

「いいけど・・・・」

「あ、じゃあ僕のことも明久でいいよ」

「それは構わんが・・・名前で呼んではずかいいと思うのはおかしいかな?」

「まあ、最初はそうかも知れないけど・・・」

「もう慣れたしの。これがデフォじゃ」

「オレもちっとずつ慣れっか・・・ま、おれはこれから早退する。先生にはうまく言っといてくれ」

「分かった」

「では・・・・さらば!!」



蒔風がフェンスを飛び越え、校庭へ飛び降りる。

皆が驚いて下を見ると、そこにもう蒔風はいなかった。



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暗い路地裏
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