第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
バカとテストと召喚獣 〜会議と護衛と黒い影〜
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Bクラスが攻めてくる。
この情報はすでに学園中に広まり、皆驚きを隠せないでいた。
本来試召戦争は下位クラスが上位のクラスに教室環境改善のために仕掛けるものだ。
つまりBクラスがFクラスに戦争を仕掛けても、正直メリットはない。
しかも、もし負ければ設備交換。
どう考えてもおかしなものである。
「じゃあなんでBクラスは攻めてきたのさ?」
明久が雄二に聞く。
今は昼休み。
屋上にFクラスの主要メンバーと蒔風が集まって話し合っている。
「Bクラスの代表はあの根本だ。俺達への復讐とかそんなとこだと思うのだが・・・・」
「しかしそれは根本一人の感情じゃろう?あやつにBクラスの皆が乗ってくるかのう?」
「根本って誰さん?」
「Bクラスの代表なんだが・・・・」
Bクラス代表・根本恭二
卑怯な手を使う奴として有名で、Bクラスのクラスメイトからの人望も低い。
かつて試召戦争でFクラスに負け支持率は更に下がり、敗軍の将として辱め(女装させられたまま下校。更には写真集まで作られた)を受け、Fクラスにはそれなりに恨みがある男だ。
「まぁ秀吉の言う通り、そこがわからん。あの根本に、しかも個人的な理由の試召戦争にBクラスの奴らが乗るわけがない」
「Bクラスの奴らも脅迫させられてるんじゃない?」
「奴ならやりかねないが・・・それだけの手段があるとも思えない。とにかく、情報を待つしかないな」
現在、ムッツリーニがBクラスに斥候に向かっている。
皆その情報待ちなのだ。
「・・・・報告」
「ムッツリーニ!Bクラスはどうだったの?」
「みなの目がおかしかった」
「おかしいとは?」
「催眠術の類いの可能性がある」
「催眠術!?」
「なんでそれがわかるのか疑問だが・・・・」
「ちょ、それシャレにならないじゃない!警察沙汰よ!?」
「確かなのか?」
「正気でないのは確か」
「・・・・どういうことだ・・・・根本は最低最悪の人間だが、催眠術なんてことが出来るような奴じゃないはずだ」
「先生に報告するべきです!」
「待ってくれ」
「蒔風?」
「試召戦争は明日開戦だよな?」
「相手方はそう言ってきたな」
「ちょっと時間をくれないか?」
「まさか・・・「奴」ってのが?」
「わからない・・・・だから調べる」
「調べるのが間に合わなかったらどうする?」
「もし「奴」なら今騒ぐと策を放り捨てて攻撃してくるかもせれないからな・・・・下手にやめないでそのまま開戦してくれ。明久には護衛をつかせる。念のために、他のみんなにも・・・・これを」
「これをって・・・・
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ