第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
バカとテストと召喚獣 〜答えと不信と戦争開始?〜
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風がドラゴンライダーキックを発動させる。
しかし、残っていた爆煙の中からケルベロスが飛び出してきて、ドラグレッダーと蒔風を弾き飛ばした。
ドドォ!!という轟音と共に蒔風とドラグレッダーが地面に叩きつけられ、ドラグレッダーは光の粒子となって消えてしまった。
「ぐっぉ・・・あぁ!!!消えたぁ!?そう簡単にゃあいかんか・・・なあおい!お前の主人はどこにいんだ!!」
叫ぶ蒔風。
ケルベロスに本来、そんなコミュニケーション力はない。
しかし、当の本人はそんなことは知らんとばかりに蒔風を睨み続けている。
「はん・・・・だったらこいつさね!!」
変身を解き、装甲が光と消える。
そして今度は、巨大な槌を取り出した。
「ましろ曰く、四本の足で駆けるものにはこいつがいいんだったっけ?」
ガルルルルルルルァアアアアアアアアアアア!!!
その発言の終わりを合図に、ケルベロスが猛然と突進してきた。
それをジャンプしてかわす蒔風。そして槌を叩きつける。
バガンッッ!!!
ゴフッ!?ガララルルル・・・・・・・
それはケルベロスの真ん中の頭部を正確に打ち付けていた。
左右の首は健在ながらも、ケルベロスがふらついてくじけた。
それを見て、蒔風が槌を消してケルベロスの方に指を組み、向ける。
そしてその手を離していくと、バチバチと雷旺が溜まっていった。
「雷――――旺ッ砲!!!!」
放たれる雷旺砲。
雷旺の力は、この砲撃の状態にして放つと最も威力を発揮する。
そうでなくとも、雷旺たるこの力は多様性に富むためにどの系統で放っても効果は高いのだが。
して、その雷旺砲だが
ます、大地を幅二十メートルは削ぎ落とた。校庭の上に転がっていた砂は消し飛び、赤茶けた土が見える。
さらには、蒔風の正面から百五十メートル先までの地面がきれいに抉れている。
その砲撃は、ケルベロスを文字通り粉砕し、跡形もなく吹き飛ばしたのだ。
「はぁぁ。こーなるから最高能力での締めはなかなかめんどくさいんだよなー・・・・っと」
蒔風が明久たちのところに戻る。
「大丈夫かい?」
「あ、ああ・・・・」
「信じてくれたかい?」
「お、おう・・・・」
「そりゃあよかった」
「それよりこの損害どうすんだ?」
「大丈夫だと思うよ?ケルベロス倒したし、結界が解ければ・・・・」
蒔風が話していると、空間に色が戻ってきた。
抉れた大地も、壊れた壁も、すべて何事もなかったかのように元に戻る。
「ほらね?」
「は、はは・・・・」
「ま、待ってよ!!じゃあ僕が狙
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