第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
バカとテストと召喚獣 〜出会いと名乗りと調査依頼〜
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「え、マジそれ?吉井、大丈夫?すまない」
「うう、親切心が心にしみる」
「やったのは本人なんじゃがのう・・・・」
ちなみに、試験召喚獣は物体に干渉できない。
つまり召喚獣同士で殴り合うしかできないのだが、観察処分者の明久の召喚獣は、雑用業務を手伝う関係上ものを持ち上げたりが可能らしい。
これがいわゆる彼の特権らしい。
あまり名誉なものとは言えないが。
そんな話をしているとチャイムが鳴った。
授業が始まり、しだいに時間は過ぎていく。
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時間は流れ。
「で、なんだ。オレを呼び出して。なんかまた雑用か」
「お前さんに調べて欲しい事があるのさね」
坂本雄二は、学園長に突然呼び出されてここにやってきていた。
学園長に呼ばれたのだから、当然ここは学園長室。
そして目の前にいるのは、やはり当たり前だが学園長である。
藤堂カヲル
文月学園の学園長にして試験召喚システムの開発者。
それなりの高齢のはずだが、そんなことを考えさせないほど元気なババァだ。
「何か失礼なこと言ったかい?」
「あん?何も言ってないぞ。ボケたかババァ」
「今言ったろうが。まぁいいさ。あんたのクラスに一人転校生が来ただろう?」
「蒔風のことか?」
「そうそうそんなガキだったね。で、これがそいつの転校手続きなんだが・・・」
「なんだ?別に普通だが」
「そこに書類手続きだとか、全国模試とかの成績が書いてあるだろう?」
「ああ。そこそこだな」
「問題は点数じゃないんだよ。でもね、この学園は試験召喚システムの実験場でもある。そうホイホイと転校生が来るわけがない」
「だが現に蒔風が転校してるじゃないか」
「だからおかしいと思って調べたんだよ。そしたらどうだい、全国模試の名簿に、蒔風舜なんで名前はなかったよ」
「・・・・どういうことだ?この書類は偽物ってことなのか?」
「いや、その書類は間違いなく本物さ。だからこそおかしいんだ」
「なるほど。存在するものとデータが合わない。しかも両方とも本物ってことか」
「だから調べてくれないかい?あんたはなかなかできるからね。なんなら、何人か協力者を求めてもいいよ」
「別にしてやる義理なんざ無いが・・・・まぁ、一つ貸しだからな」
「構わないよ。さ、用はすんだよ。さっさといきな」
「うるさいババァ長だ」
「聞こえてるよ!!」
to be continue
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