暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
外伝〜隷姫の幸せ〜(7章終了)
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かというと涼しく清らかな感じでしょうか。サティアさんやフィーナさん――――彼女達が纏っている神々しさと言うべきか………」

エステルの疑問にリースが苦笑しながら答えたその時

「クク………相変わらずの鋭さだな。」

なんと黒騎士が転位陣の前に現れた!

「あ………」

「へっ………!?」

「…………何者だ。」

黒騎士に気付いたヨシュアとエステルは驚き、セリカは警戒した様子で呟いた。

「黒騎士………やはり現れましたか。」

「フフ………駒はどうやらほぼ全て揃ったようだな………」

リースに睨まれた黒騎士は不敵な笑みを浮かべた。

(誰が駒だ、この戯けが。)

「………なるほど。貴様が話にあった黒騎士か………」

「………………」

黒騎士の言葉を聞いたハイシェラは黒騎士を睨み、リウイは目を細めて睨み、シルフィエッタは不安そうな表情で見つめていた。

「フフ………まさか奴があのような行動に出るとは”王”も予測していなかった。本来なら奴を滅してから授けるつもりだったが、その石はお前達への詫びと考えるがいい。封じられしは駒ではなく、ルールブックの類いではあるがな。」

「ルールブック………」

遊戯(ゲーム)を対等に進めるための知識と約束事をまとめたもの………つまり、ようやく正々堂々と対決する気になったわけですか。」

黒騎士の言葉を聞いたエステルは気になった言葉を繰り返して呟き、リースは睨みながら呟いた。

「フフ、それはお前達次第だ。一つ言えるとするならば………次なる遊戯盤で、お前達は全員、『試練』に直面することになるだろう。」

そして黒騎士は剣を構えて転位しようとしていた。



「………また………!」

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?『試練』って………いったい何のことなの!?」

「クク、大小様々な乗り越えるべき『試練』………その中にはこの私も含まれる。」

「え……………」

「……………っ……………」

黒騎士の言葉を聞いたエステルは驚き、ヨシュアは黒騎士から視線を外した。

「『表』と『裏』の『試練』……………果たしてお前達に乗り越えることができるのか………フフ、楽しみに待っているぞ。」

そして黒騎士が消えようとしたその時!

「ハアッ!!」

「フッ!!」

なんとセリカとリウイが強襲した!

「なっ!?ガアッ!?…………………」

2人の行動に驚いた黒騎士は胴を十字(クロス)に斬られ、斬られた部分から大量の血を噴き出した後消えた!

「チッ。」

「………逃がしたか。」

(うむ。次に邂逅した時は必ず仕留めるだの。)

黒騎士が消えた後リウイは舌打ちをし、セリカはハイシェラの念話を聞
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