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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
外伝〜隷姫の幸せ〜(7章終了)
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「無論、理解している。………だが、ようやく理想を近い形で実現できる所まで来た。………そしてユイドラという俺達と同じ道を行く盟友も見つけた。俺とイリーナが目指した理想を………我が”覇道”は何者にも阻ませはさせん。例え相手が同族であろうと………神であろうとな。」

一方リウイは静かに頷いた後、全身にわずかな覇気を纏って答えた。

「……………イグナートが貴方のような人だったら、よかったのに………そうしたらルア=グレイスメイルのみんなも以前のような平和な暮らしに……………それに私だって…………貴方のような人だったら操を奪われても悔いはなかったのに…………」

「………………………」

自分から視線を外し、暗い表情で呟いたシルフィエッタの言葉を聞いたリウイは目を閉じて黙り込んで考え込み、そして目を見開いてある事を提案した。



「…………ならばメンフィルに来るか?」

「え?」

「………イリーナ達も説明したがリガナール半島はもはやどのような生物も住めない腐敗した土地だ。何故お前が生きているかは理解できないが…………今回の件を解決し、そこに戻った所でお前はすぐに死ぬぞ?」

「…………それは…………」

リウイの話を聞いたシルフィエッタは暗い表情で呟いた。

「………レスぺレントにもルーンエルフ族が住む森は存在し、彼らとも交流はある。俺達がお前をそこで生活できるように仲介しても構わん。」

「………どうしてそこまでしてくれるんですか?」

リウイの提案を聞いたシルフィエッタは驚きの表情で尋ねた。

「”王”として当然の義務だ。………それにお前はセオビットの母でもあるしな。奴もお前の事をメンフィルで受け入れてくれないかと頼んでくるだろうし、娘の頼みは”父”として聞いてやらないとな………」

シルフィエッタの疑問にリウイは答えた後、口元に笑みを浮かべた。

「…………本当にありがとうございます…………………でも………今の私は………森での暮らしは求めていません。」

「何?」

シルフィエッタの答えを聞いたリウイが眉を顰めたその時

「………………」

シルフィエッタは頬を赤く染めてリウイに寄り添い

「もし…………許して頂けるのなら………貴方のお傍で………貴方達の理想の為に私も何か手伝わさせて頂いても構いませんか………?」

「………………」

シルフィエッタに見つめられたリウイは驚きの表情で見つめた。



「………貴方に愛する方がいらっしゃるのはわかっています………それでも私は………貴方に抱かれたい………貴方の王としての責任や強さ………そして貴方自身の優しさを知って、私は貴方を信じ、そしてこの身と心を………一生を貴方に捧げたい………私の心の中では貴方の妃
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