第55話
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「ええ。行きましょうか、セオビット。」
「あれ?今、セオビット………シルフィエッタさんの事、”母様”って呼ばなかった??」
セオビットとシルフィエッタの会話を聞いたエステルは首を傾げて尋ね
「………どうやら和解できたようだな………」
リウイは静かな笑みを浮かべて2人を見つめていた。
「はい………!」
「???よくわからないけど、ま、嬉しい事みたいだしいっか………それよりみんなが待っているから、早く行こう!」
リウイの言葉に嬉しそうに頷いているセオビットを見たエステルは首を傾げていたが、気にせず提案した。
「そうですね。でも、その前に…………」
エステルの提案に頷いたシルフィエッタはリウイを見つめた。
「何だ?」
「この娘に……セオビットに光の世界で生活をさせてくれてありがとうございます。………貴方のお蔭で娘と和解できました………」
「………俺がしたのはそいつを使い魔にし、我が国に受け入れたに過ぎん。生活に関しては俺は特別何もせず、自分から勝手に出てレン達と関わってきままに生活していたしな………」
「………それでも………貴方のお蔭である事は違いありません。……短い間ですが、貴方の今までの行動や貴方を信じる方達を見て………まだ全てを信じる訳ではありませんが………貴方個人は信じたくなりました…………機会があれば、貴方の事や何故”共存”を目指すか尋ねても構いませんか?」
静かに答えたリウイにシルフィエッタは静かに言った後、頬をわずかに赤く染めて尋ねた。
「………お前が望むのなら、いつでも答えてやろう。………行くぞ。」
一方シルフィエッタの言葉を聞いたリウイは一瞬驚き、すぐに気を取り直して静かな笑みを浮かべて呟いた後、外套を翻してカファルーに近づいて行った。
「………………………」
自分に背を向けて歩くリウイをシルフィエッタは頬を赤く染めながら見つめていた。
(ん〜………?シルフィエッタさんのあの目………まるでクローゼやジョゼットがヨシュアを見る目と同じじゃない。って事は。…………あ、あの男は〜!?イリーナさんがいる癖に”また”なの!?)
(ふふっ。母様が父様に抱かれる日も近いかもしれないわね♪母様が父様に身体を許したら………いつか一緒に父様に可愛がってもらいましょうね♪)
一方シルフィエッタの様子に気付いたエステルはジト目でシルフィエッタを見つめて考え込んだ後、怒りの表情でリウイを見つめ、セオビットは小悪魔な笑みを浮かべていた。その後リース達と合流したエステル達は先を進み、ついに終点に到着した。
〜ベルゼビュート宮殿・最奥〜
「あれは……次の”星層”へ行く為の転位陣………!」
「………気を付けて下さい。今
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