第55話
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情でシルフィエッタを自分が呼びたかった名で呼んだ。
「フフ………よければ貴女の今の生活の事、もっと詳しく教えてくれないかしら?」
「ふふっ、いいわよ♪…………」
そしてセオビットはシルフィエッタにメンフィルでの充実した日々や生活を詳しく話し、シルフィエッタは微笑ましそうに聞いていた。
「…………そう。話を聞くところ、貴女の心変わりの切っ掛けとなったのはリウイ陛下が元のようね………」
話を聞き終えたシルフィエッタは静かな表情で呟いた。
「ええ。父様は優しく、気高く、そして誇り高い”王”よ。母様も父様はイグナートとは違う事ぐらいはわかるでしょう?」
「………ええ。まだあまり接していないから全てはわからないけど、あの方はイグナートを含めた私の知る”魔族”とは余りにも違う方という事はわかったわ。………それに………何より違うのはまぞ………いえ、異種族であるあの方をイリーナ皇妃や他の側室の方達が心からあの方を愛している事ね………」
「ふふっ。なんなら父様に抱かれてみれば?父様なら優しく抱いてくれるわよ?私の時はそうだし♪」
「セ、セオビット!?貴女、まさか…………!」
魅惑な笑みを浮かべたセオビットの言葉を聞いたシルフィエッタは顔を赤らめて驚きの表情でセオビットを見つめた。
「ええ♪使い魔になる証として私の処女を捧げたわ♪それに時々私から望んで抱いてもらっているわ♪」
「もう………この娘ったら………」
セオビットの話を聞いたシルフィエッタは呆れた表情で溜息を吐いた。するとその時
「ねえ、リウイ!2人はまだ見つからない!?」
「待て。……………!!いたぞ。このまま降下して行け。」
「了解!!カファルー、お願い!」
「グオ。」
カファルーに乗ったエステルとリウイが2人の傍に降りて来た。
「父様!それにエステルも。」
カファルーから降りた2人を見たセオビットは嬉しそうな表情で見つめた。
「………2人とも無事だったか。」
「ごめんね〜、助けに来るのが遅くなって。あの後、魔物や悪魔達が次々と現れて、倒してもすぐに次のが現れたし、全部倒すのに時間がかかったのよ〜。」
2人の無事な様子を見たリウイは静かに呟き、エステルは苦笑しながら説明した。
「そんな事があったのですか………他の方達はどうしていますか?」
「えっと………セリカの使い魔―――リ・クアルー?だったかしら。その人が結界を貼ってくれたから、あたし達が戦った場所は今、安全地帯でみんなには一休みしてもらっているわ。」
自分の説明を聞き、尋ねたシルフィエッタにエステルはさらに詳細な説明をした。
「そう……………私も十分休んだわ。母様は大丈夫?」
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