第54話
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ないか………」
一方それを見たエステルとヨシュアは驚いた。
「………幻影の魔術は一番得意な魔術ですから。」
驚かれたティオは口元に笑みを浮かべて呟いた。
「グオオオオオッ!!」
「グアッ!?」
カファルーは敵が攻撃した隙を狙い、クラフト―――紅蓮の翼を放ってダメージを与え
「オォォォォォッ………!」
ラグタスは両手に闘気の球を集束させ
「マックス・エクステンション!!」
集束させた闘気の球を放った!
「ガアアアアッ!?」
ラグタスが放った闘気の球を放って爆発させる奥義にしてSクラフト―――マックス・エクステンションを受けた敵は悲鳴を上げた!
「エステル!」
「うん!」
敵の様子を見たヨシュアはエステルに呼びかけた後
「「奥義!太極無双撃!!」」
「ギャアアアアアッ!?ナゼ……………!」
コンビクラフトを放って、大ダメージを与えた!今までの攻撃により敵は地面に膝をついた!
「ふ〜………さすが魔神ね………手強かったわ〜。」
「カファルーやラグタスの力がなければ、勝つのは難しかっただろうね。」
敵の様子を見て安堵の溜息を吐いたエステルはヨシュアやティオと共に敵に近づいた。
「………安堵するのもいいが、止めをさして他の者達を援護するぞ。」
一方ラグタスは静かに敵に近づいて行って、武器を構えた。
「いヤだっ………こんな所デ………ヤット………復活したノニ………うぅぅぅぅぅ………!………こんな所で死ネン………!元の姿ニ……戻ってモいないノニ………!」
ラグタスの様子を見た敵はラグタスを睨んで唸り、涙を流して身体を引きずらせながら後ずさっていった。
「あ……………………」
敵の様子を見たティオは思わず声を出した後、考え込みそして
「ティ、ティオちゃん!?」
「下がれ、ティオ!危険だっ!!」
静かに敵に近づいて行き、その様子を見たエステルは慌て、ラグタスは警告した。
「ナンダ………貴様ハ………!」
「…………貴女の自分の知らない所に連れてこられ……”生きたい”という気持ち………私はわかります。………かつて私も同じ気持ちを抱いていたんですから。」
「ティオ………?」
敵の言葉に静かな口調で答えるティオにヨシュアは不思議そうな表情をした。
「…………闇の息吹!!」
そしてティオは魔術で敵の傷を少しだけ回復した。
「………ナゼ………我の傷ヲ………」
「…………私達は貴女を討伐する為に戦った訳ではありません。………先に進む為です。貴女に戦う意志がないのでしたら、私達も貴女と戦うつもりもありません。ですから、貴女は自分の好きな所で”生きて”下
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