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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
外伝〜青珊瑚の隷姫との邂逅〜
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だったなんて………ま、これほどの美しい姫君だ。国を引き換えにして欲しいというのも男としてわかるよ。」

「………少しは状況を考えろ、阿呆………!」

事情を聞いたユリアは重々しい口調で呟き、真剣な表情で考え込んだ後いつもの表情に戻して呟いたオリビエの言葉を聞いたミュラーは顔に青筋を立ててオリビエを睨んだ。

「………違います………!あの男は………イグナートは私を”道具”としてしか、見ていません…………!」

しかしその時、シルフィエッタは怒りが籠った表情で呟いた。

「………”道具”………?それは一体どういう意味ですか……?」

シルフィエッタの言葉を聞いたリースは眉を顰めて尋ねた。そしてシルフィエッタはかつての事―――イグナートが魔力を得る為や実験の為に何度もイグナートに凌辱された事を辛そうな表情で涙を流しながら説明した。

「酷い…………!」

「クソ野郎が………!」

「………外道が………!」

「………それほどの外法が存在していたとは………!」

「………許せん!闇夜の眷属の面汚しが!」

事情を聞いたクローゼとアガット、ジンとリースは怒りの表情で呟き、リフィアは怒りに震えて叫び、また他の人物達もそれぞれ驚きや怒りの表情を浮かべていた。



「―――なるほどな。だからお前は俺達”闇夜の眷属”に普通の者達以上に恐怖や嫌悪を感じているのだな。」

「…………………」

一方リウイは冷静な表情で呟き、イリーナは辛そうな表情でシルフィエッタを見つめていた。

「………正直、貴方達の話は信じられません。半魔神の貴方が…………魔族が私達―――エルフや人間と…………全ての種族達が共存している国を創っているなんて………それに人間の貴方も全ての種族が共存できる国を創っているなんて………」

見つめられたシルフィエッタはわずかに怯えが入った表情でリウイを見つめた後、少しの間だけウィルに視線をやり、顔を下に向けた。

「………………」

「ウィル…………」

その様子を両手の拳を握って辛そうな表情で見ているウィルに気付いたセラウィは心配そうな表情で見つめた。

「………すぐに信じろとは言わん。だが、しばらくは共にいる事になる。その間に俺達”闇夜の眷属”を知るといい。……誇り高き闇夜の眷属を率いる王にして初代メンフィル皇帝たる俺の名にかけて、ここにいる者共にお前に危害を加えさせない事を誓おう。」

「…………………(え………どうして………?この方から優しさが伝わってくる………他にも誇り………気高さ………それに他の魔族達からも同じ気持ちが…………どうして………?……………魔族なのに…………)……………わかりました。………それと皆さんの探索のお手伝いもします。何もせずお世話になるのは
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