第9話
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、このメールは間違いなくIBCの端末から送られています。誰が送ったのかまではわかりませんが。」
ランディの疑問に疲れた表情で答えたティオは真剣な表情でメールを見つめた。
「もしかして”銀”がIBCに潜入しているとか……?」
「正直、あり得なくはないわね。それにIBCビルには外部の会社も幾つか入っているわ。確か………エプスタイン財団の事務所もあったんじゃないかしら?」
ロイドの推測に同意したエリィはティオに訊ねた。
「ええ………知り合いがそこで働いています。ですが………どうやらこのメールはIBCのメイン端末から送信されているみたいですね。外部の会社が関わっている可能性は低いと思いますが………」
そしてティオは答えた後、仲間達と共に考え込んだ。
「……直接聞いてみるしかないか。なるべく一課には内密に捜査を進めたかったんだけど………」
「さすがに身分を明かさないで聞いてみるのは難しそうだな。ま、余計な横槍が入る前に動いちまえばいいんじゃねえか?」
「もしくはIBCの端末にティオがハッキングして調べるとかもありじゃないかしら♪」
「……警察官の癖に犯罪同然の行為を提案しないでください。しかももし、バレたら一番まずい立場になるのは提案したレンさんじゃなくて実行したわたしになるじゃないですか。というか遊撃士なのに、よくそんな非合法な行為を思いつく事ができますね?」
ランディの後に提案したレンの提案を聞いたティオはジト目で指摘した。
「…………………………ひょっとしたら内密に調べさせてもらえるかも。」
するとその時目を伏せて考え込んでいたエリィが提案した。
「え………」
「どういう事ですか………?」
「……私の友人にIBCの関係者がいるのよ。その人のお父様に事情を話せば力になってくれるかもしれない。」
「そうだったのか………」
「おお、好都合じゃねえか。さすがお嬢。色々なコネを持ってるな。」
「まあ、それなりにね。でも、とても忙しい方だからクロスベル市にいるかどうか………」
ランディに感心されたエリィは頷いた後考え込んだ。
「どんな立場の方なんですか?」
「……多分、知ってると思うけど。ディーター・クロイスっていうの。」
「え!?」
「あ………」
「!………」
エリィの答えを聞いたロイドが驚き、ティオが呆けている中目を見開いたレンは真剣な表情をした。
「なんだ、有名人なのか?」
一方エリィの口から出た人物が誰なのかわからないランディは不思議そうな表情をした。
「あ、うん………ある意味、知名度で言うならイリアさん並みかもしれない。」
「ディーター・クロイス…
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