第9話
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の見返りもなく提供してくれるかどうかはわからないけどね。」
不安そうな表情で呟いたエリィの推測を聞くと疲れた表情になり、レンはロイドに助言と忠告をした。
「……………………」
一方ティオは目を閉じて考え込んだ後、立ち上がって端末に近づいた。
「ティオ………?」
「どうしたの?」
「警察のデータベースをもう少し漁ってみようかと。一課の動向なども掴めるかもしれませんし………ただ、昨夜調べたばかりなので追加情報はないかもしれませんが。」
「そうか………」
「ま、やらないよりマシか。」
自分達も傍で端末を見る為にロイド達が立ち上がったその時何かの音が鳴った。
「あ………」
「どうしたんだ?」
「………珍しいですね……導力メールが届いているみたいです。」
「導力メール?」
「確か、文章だけの情報を端末に送るものだったかしら?」
ティオの言葉を聞いたロイドは首を傾げ、エリィが尋ねた。
「はい、すごく便利なのに警察では使っている人が殆んどいないみたいで………キーボードが使える人がまだ少ないせいでしょうね。」
「なるほど………確かに俺も使えないな。」
「ちなみにレンは使えるわよ♪」
「それより、誰からなんだ?」
「今、開いてみます……………え…………」
ランディに促され、メールの内容を読んだティオは呆けた。
「なんだ……?」
「いったい誰から―――!?
ティオの様子に気付いたロイドとエリィは仲間達と共にメールの内容を見て顔色を変えた。
”銀”より支援要請あり。試練を乗り越え、我が元へ参ぜよ。さすれば汝らに使命を授けん。
「こ、これは………!」
「へえ?まさか向こうから接触してくるとはね?(うふふ、昨日脅迫状の件を聞いた時に『その真実については明日”特務支援課”が私が認められる程の能力を示せばわかる』みたいな意味深な事を言っていたけど、この事だったのね♪)」
「おいおい………何のイタズラだ、こりゃ!?」
「ティオちゃん……このメールはどこから!?」
「警察本部ではありません…………わかりました。”クロスベル国際銀行(International Bank og Crossbell”………―――通称IBCです。」
メールの内容にロイド達がそれぞれ血相を変えている中エリィに訊ねられたティオは端末を操作しながら答えた。
「………どういう事だ……?」
「しかも発信元が”IBC”とはね。」
「IBCっていやあ、大陸中からミラをかき集めてる銀行だろ?何でそんなところがこんなイタズラを送ってくるんだ?」
「………わたしに聞かれても。でも
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