第9話
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…」
「ギロッ………」
「………すみません。」
エリィに睨まれると黙り込んだ。
「くっくっく………まあ、なんだ。元気が出て何よりじゃねえか?」
「あ………」
「……安心しました。ひょっとして警察……辞めてしまうんじゃないかって思ったのに………」
「そうね。出向した翌日に同僚がいなくなるのはレンとしても寂しいもの。」
「……ごめんね、心配かけて。将来、どうするかはまだわからないけれど………今、私がいるべき場所はここであるのは間違いないから。だからみんな………改めてよろしくお願いします。」
ランディ達が自分を心配していた事を悟ったエリィは微笑みながらランディたちを見回した。
「エリィ……」
「………エリィさん。」
「はは、お嬢の突っ込みがないとやっぱり締まらねぇもんな。」
「うふふ、それに関してはレンも同感ね♪」
「突っ込ませているのは貴方たちが原因でしょう……―――まあ、それはともかく。捜査方針だけど結局、どうしようかしら?」
ランディとレンの言葉に溜息を吐いたエリィは気を取り直した後ロイドに尋ねた。
「そうだな………」
「一課とは別のアプローチで”銀”に迫ると言っても………色々切り口があるので逆に迷ってしまいますね。」
「こうなったら、あれだ。カルバードの東方人街に出張しに行くってのはどうだ?少しは”銀”の手掛かりも掴めるんじゃねえか?」
「そ、それは盲点だったな。」
「でも、外国に出張なんてそんなの許されるのかしら?支援課の範疇から外れそうな気がするし………」
ランディの提案を聞いたロイドは驚き、エリィは考え込んだ。
「後は遊撃士協会に聞く手もあるわよ。遊撃士協会なら自分達の”宿敵”である非合法の存在――――”猟兵”や”暗殺者”についての情報も当然あるわよ。」
「そうか………!その手もあったな……!」
レンの助言を聞いたロイドは目を見開いたが
「問題はミシェルさんが情報を提供してくれるかよね……もしかしたらレンちゃんが自分達の所に来ずに”特務支援課”に出向した事について色々と思う所があるかもしれないし……」
「い、言われてみれば……クロスベルの支部は依頼の数が多すぎてクロスベル所属の遊撃士達は相当多忙だって話なのに、即戦力のレンが俺達のような新人ばかりの部署に取られた事で俺達を恨んでいるかもしれないしな………」
「まあ、ミシェルお兄さんはそこまで心が狭い人じゃないと思うけどね。むしろレンが特務支援課に出向する事で特務支援課も使い物になる上特務支援課――――”クロスベル警察”との情報共有もやりやすくなるから、喜んでいると思うわよ。――――最も、遊撃士協会が独自で手に入れた情報を何
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