第五十四話 杉山大佐!囲碁色々!!その六
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「巨乳ヒロインもそうらしいしな」
「親父さんが主人公の腹違いの兄貴らしいな」
「普通に腹違いの兄妹、姉弟が子供作るからな」
「恐ろしい血縁になってるんだよ」
見て卒倒しかねないまでにである。
「いや、凄いぜ」
「あそこまではないだろ」
「俺達はそうしたことしないからな」
「というか姉妹はいないしな」
二人だけの兄弟である。
「義母もいないしな」
「お袋今も健在だぜ」
「ついでに言うと親父もな」
「どっちも健在だぜ」
「だから義母なんてねえぜ」
「急に美人の義姉や義妹が出来るなんてこともな」
「そうした話はあくまで漫画とかゲームとか小説だよ」
また言う諏訪部君だった。
「空想のものだから」
「そうそう、だからリアルなハーレムを目指すぜ」
「大金持ちになってな」
「そして酒池肉林だぜ」
「それ目指すぜ」
こうしたことを話すのだった、そして。
二人は諏訪部君との話に興じながら漢としてのあり方を考えていた、ハーレムという理想をどう実現するのかを。
そんな二人に対してだ、瞬は。
生真面目にだ、学園の囲碁部においてだ。
囲碁をしていた、そして一勝負終わってから言った。
「囲碁ははじめてしたけれど」
「いいわよね」
「ええ、いいわ」
かなりとだ、同じ囲碁部の同級生に話した。
「将棋にも感じたけれど」
「囲碁もなのね」
「そう、宇宙があるわ」
実際にというのだ。
「それを感じたわ」
「はじめてでそこまで感じるなんて」
「凄いっていうの?」
「筋があるわ」
囲碁のそれがというのだ。
「瞬は剣道や合気道だと思っていたけれど」
「実際に部活も入ってるわ」
「そうよね、けれど囲碁もなのね」
「そちらの筋もあるっていうのね」
「そう思ったわ。囲碁部にも入ってみる?」
同級生は瞬にあらためて言った。
「よかったら」
「ううん、もう部活は幾つも掛け持ちしてるし」
「気が向いた時とか時間がある時に来ればいいわよ」
「それでいいの?」
「うちはそういうの緩いから」
この囲碁部はというのだ。
「好きな時にしてね」
「囲碁は」
「そう、だからどう?」
こう言って瞬に部活を勧めるのだった。
「入ってみる?」
「そうね」
瞬は同級生の誘いにだ、まずは。
考える顔になってだ、こう言ったのだった。
「何か随分と私にいい条件だけれど」
「そうかしら」
「ええ、だって好きな時に部活に来ればいいのね」
「そうよ」
「それがね」
「いい条件っていうのね」
「そうよ、普通にね」
それこそというのだ。
「私に圧倒的にいいじゃない」
「だって瞬もう部活幾つか掛け持ちしてるから」
それでというのだ。
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