誰も死なせねぇ
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足気な笑みを浮かべる。
「まぁ、本気を出せばこんなもんだろ」
ピクリとも動かないラクサスを確認した後、堂々とした足取りで当初の目的の人物の前に歩み寄っていく青年。
「さて、もうアンタを助けてくれる人間はいねぇぜ?」
「うぐっ」
再びヤジマの首を掴み、力を入れていくノーラン。彼は老人を持っている手に炎を纏わせていくと、標的であるヤジマを焼き殺そうとする。だが、そんな彼をある異変が襲った。
「うっ!!」
持ち上げていた老人を落とし、首もとを押さえる。彼の周囲には、たくさんの文字の羅列が浮かび上がっていた。
「術式展開!!その中で人を殺そうとした者の酸素を奪う!!」
ラクサスとノーランが戦っている最中、傷だらけのフリードが痛みに耐えながらヤジマの周りに術式を書き込んでいたのだ。ノーランはそれに気付かずその中に踏み入り、術式のルールに触れてしまったためら呼吸ができずに苦しんでいたのだった。
「チッ!!」
脳に酸素が届かなくなり、霞み始めた視界。薄れかけてきた意識の中、ノーランは辛うじて術式の外へと逃げることに成功した。
「ハァッハァッハァッハァッ」
激しく乱れる呼吸。ようやく酸素が体内に入り始めてきたところで正気に戻ったノーランは、ゆっくりと、深く深呼吸を行い呼吸を整える。
「やってくれたな」
呼吸ができずに焦っていた彼は、顔中汗まみれになっていた。その汗を拭いながら、自分を苦しませた青年を見下ろす。
「大人しくあのじじぃを殺させておけば、お前たちも死ぬようなことはなかったのにな」
「ど・・・どういうことだ」
意味深なノーランの言葉に、地面に突っ伏したままのフリードが顔を上げながら問いかける。ノーランはそれには答えず、手のひらに何やら黒い粉にも見えるものを集めていく。
「ヤジマがあの術式の中にいる以上、直接手を降すことはできない。だが、俺の目的はあいつを殺してしまえば、手段なんかどうでもいいんだよ」
青年はそう言うと、手に集めた黒い粉を撒き散らす。その粉は空気と一体化し、彼らを周りを・・・いや、その街をみるみるうちに黒い霧が覆っていく。
「なんだ・・・この黒い霧は・・・」
「どんどん広がっていく・・・」
顔だけを上げて辺りを見回すフリードとビッグスロー。ノーランは目を見開いている彼らを見て、ニヤッと笑みを浮かべた。
「これは魔障粒子。空気中のエーテルナノを破壊し、汚染していくものだ」
「アンチエーテルナノ領域!?」
咳き込むフリード。ヤジマやエバーグリーンは身の危険を感じ、口を覆う。
「この魔障粒子に犯されたものは、魔力欠乏症や魔障病を引き起こす。それらは、お前たち
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