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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第37話 盗撮
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ー!?」
御坂がビルの上から飛び降りてきた。
「何してんのこんな所で?湾内さんにちゃんと渡した?」
「渡したよ(湾内にではなく)。なんかカメラが仕掛けられていたみたいで、仕掛けた奴を追跡している」
「盗撮ってこと?あたし黒子に連絡してみるわ」
携帯電話を取り出して、黒子に電話を掛けようとすると、サソリの眼が急激に変わり出し、万華鏡写輪眼を映し出す。
「見つけた」
サソリは、眼から渦を作り出して自分の身体を一点に凝縮させて、その場から消えてしまった。
「うそ......」
携帯電話を握りしめたまま、サソリがいた座標位置からしばし目を離すことが出来なかった。
黒子のテレポートも使えるの?
本格的に戦ったらマズイかも......

御坂は、サソリの底知れぬ能力の高さに軽く冷や汗を流した。


「はあはあ、天使ちゃんは足が速いにゃ.....でもそこも萌えのポイントになるによ」
必死に腕を動かしているが、もはや普通の人の歩きと変わらない速度で走っている。
もはや、天使の姿は遥か先に行ってしまい太った男の視界から完全に消え失せてしまった。
「スタイル良さそうだからリリナちゃんのコスプレをさせてみたいにゃ」
中々、自分勝手の妄想をして、ニヤニヤと笑っていると、目の前の空間が渦を作り出して、三次元方向に先ほどの赤い髪の少年が姿を現した。
「全く......手間かけさせやがって」
「にゃにゃ!なんでどうしてにゃ?」
何処かの戦隊ヒーローのように腕を前に出して構えるが、威圧感が全くない。
「こ、こうにゃったら......必殺スティングブレイド!」
とただの遅い手刀をサソリに向けて振り下ろした。
「......」
サソリは表情を崩さずに、太った男の手刀を片手で受け止めると軽々と一本背負いをして、太った男を硬いコンクリートに叩きつけた。
「うぎゃっ!」
呻き声を上げると、太った男は目を回して気絶してしまった。道に大の字に寝転がっている。
「これで終わりか?」
期待はずれのような捕獲にサソリは、物足りないように指をパキパキと鳴らした。

******

常盤台のプールでは、盗撮用のカメラが発見された事から水泳部の活動が休止となり、警備の人や水泳部の顧問が来て対応を話し合っていた。
「この穴からカメラのレンズを仕掛けたみたいですね」
「まさか、こんな事になるなんて......犯人は逃走中という事ですか」
壁からカメラの位置を探し、反対側に回り込んで盗撮用とされている機材を押収していく。
万が一、生徒の映像があっては大変だ。
盗撮を受けてしまったというショックを緩和するためのメンタルヘルスも行わなければならない。

水泳部はひとまず、各自で持ってきた大きめのタオルを掛けて身体の露出を減らしている。
もし
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