暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第37話 盗撮
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プールから上がって、濡れた身体にタオルを被せる。
身体は疲れているが、自己記録更新ということで心地よい疲労感だ。

「もしかして、噂の彼氏が出来たからですの?」
タオルで顔を拭いていると、そんな質問が飛んできてしまい、湾内は顔を朱色に染めて頬に手を当てる。
「そ、そんなことはありませんわ......でも彼氏......」
ドキドキと水泳とは違う拍動が濃くなり、顔が綻んでしまう。

サソリさんが、わたくしの彼氏なら
わたくしは、サソリさんの彼女ですの?

幸せそうに妄想する。
サソリさんの隣に立ちまして、おデートをしまして、伝説のカップルドリンクを一緒に飲みまして......

そこで、湾内は自分の体型を上から見下ろした。
スクール水着の上から自分の身体のラインが出ているが、あまりスタイル良しとは言えない。
どちらかと言えば幼児体型かもしれない。

テレビのインタビューで殿方が女性の気になるポイント特集を偶然観た時に
『女性の身体で気になる場所はどこですか?』
『やっぱ、なんだかんだ言って胸を見ちゃいますよね。あ、この子大きなーとか。大きい胸の人にはついつい視線が行ってしまいますね』

『脚ですかね。細くて長い脚なら自然と』

『くびれたウエストかな。くびれていると健康的な感じがして安心しますね。夏場でへそを出している女性には目が向いてしまいます』

インタビューに答える殿方の話に湾内は少しだけ落ち込んでしまう。
モデル雑誌を買って、参考にしてみるが自分との差に愕然として、自信を失ってしまう。
やはり、サソリさんもわたくしよりもプロポーションがよろしい方が良いのでしょうか?

もう少しスタイルが良くなりたいですわ
サソリさんが思わず、見てしまうくらいに
このへにゃへにゃの体型じゃなくてもっと大人の女性の体型になりまして、サソリさんに見てもらいたいですわ

一人プールサイドで落ち込んだと思えば、腕を上に上げて決意を固める湾内。
そこへ、ぞろぞろと記録更新したことで注目が集まり、同級生や先輩が湾内と話をしようと集まってきた。
しかし、そこは思春期の女性。話の話題に上がるのは色恋沙汰だ。

「わ、湾内さんに彼氏が」
「どんな殿方ですの?」
「何処で知り合いましたの?」
「デートはしましたの?」
矢継ぎ早に質問を繰り出してきて、湾内も必死に真面目に答えようと頑張っている。
「いつも格好良い方ですわ。わたくしが困っている時に助けに来てくれましたわ」
まるで自分のことのように誇らしげに胸を張りながら答える湾内。
「良いですわね〜。一度お会いしてみたいですわ」
「わたくしも最近会えなくて寂しいですわ。時間が合いませんの」
涙を拭くように肩に掛けていたタオルで顔全体を拭いた。

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