第七話 赤い疾風、緑の剛剣、唸る魔砲
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纏めて一つにして背中に流している。
右手には長剣。
その長剣は湾曲した装飾を持つ奇妙な形の形状をしており……。
「……貴様は?」
それだけを見てターバンの男は気がついた。
何故ライドが緑髪の男の武器を見て魔道具だと気がついたか?
何故魔石の力を変換放出するタイプの魔道具を作る事が出来たのかを。
何の事はない。
同じタイプの武器を持っている人間を既に知っていたからだ。
「私の名前はバシリッサ。そこで目を回しているライド様をお守りする傭兵です。この度はライド様が上げた『狼煙』を見て馳せ参じた次第です」
随分金のかかった狼煙だな。
ターバンの男はそう胸中で呟いたが、直ぐに先程のバシリッサの言葉に合点がいった。
「欠陥品ではない……か。成る程。確かに狼煙としては合格点かもしれんな」
そんなターバンの男の言葉にバシリッサはクスリと笑うと右手の『魔石食い』を構えながら歩み寄る。
ライドとターバンの男の横を通り抜け、ライドを守るようにライドと緑髪の男の間で足を止めて。
「さて。これで2対1ですが、まだ続けるつもりですか強盗さん? いえ、こう言った方がいいでしょうか」
白銀と呼ばれる傭兵は優雅な微笑は崩さず、しかしはっきりとした敵意を言葉に乗せて。
「──獣の血を引いた……ハンターさん?」
緑色の髪の自分と同様の武器を持つ相手を挑発した。
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