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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第230話
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らせてしまいましょう。」
幼いながらも様々な方面で”才”のある三人――――レン、ティータ、ティオはそれぞれの手でハイタッチをして士気を高めた。
「あ、あの!お願いがあります!」
「ジョルジュ君……?」
その時真剣な表情をしたジョルジュが申し出、ジョルジュの様子をトワは不思議そうな表情で見つめていた。
「どうか僕もみんなの武具創りに手伝わさせてください!決戦に挑むみんなを見守ることしかできない僕もZ組のみんなの為に何かしてあげたいんです!最初はリィン君達の武器の強化を考えていましたけど……悔しいですけど、ディオン卿が創った凄まじい効果を秘めた武具の強化は僕の腕では無理だったんです……それに僕にもっと技術力があれば、”ゼムリアストーンの太刀”の完成も早くなり、リィン君とクロウの”約束”を叶えられていたかもしれないと今でも思っているんです……」
「先輩…………」
「………………」
「あれは別にお前のせいじゃねぇよ。あの爺さんにオルディーネを預けた俺やヴィータが一番責任がある。―――ま、自業自得って事だ。」
「……そうね。」
ジョルジュの話を聞いたリィンは辛そうな表情をし、エリゼは複雑そうな表情で黙り込み、静かな表情で語ったクロウの言葉にクロチルダは頷いた。
「先程の話や作業着を着ている事といい、君はもしかして技術者かい?」
「はい。以前シュミット博士に少しだけ師事して頂いた事もあります。」
「ふえっ!?確かシュミット博士って……!」
「ラッセル博士のエレボニア版と言ってもおかしくないゼムリア大陸の中でもトップクラスの導力技術を持っている人ですね。」
ウィルの質問にジョルジュは静かに頷いて答え、ジョルジュの答えを聞いたティータは驚き、ティオは真剣な表情でジョルジュを見つめた。
「俺達は導力技術だけでなく、他の様々な技術を使って武具を創っている。それこそ君にとっては専門外と言ってもおかしくない技術も勿論使っている。……というかむしろ正直導力技術を使っている部分が少ないと思うよ。だから導力技術者である君にとってはあまり参考にならないと思うんだけど……」
「それでもいいんです!リィン君達の為に僕も何かしたいんです!―――お願いします!」
「ジョルジュ…………」
ウィルを見つめて頭を深く下げて嘆願するジョルジュの様子をアンゼリカは目を丸くして見つめていた。
「…………わかった。同じ技術者として君の気持ちは痛いくらいわかるし、今は猫の手も借りたい程だ。今回は急ぎで創るから君に教えられる事は少ないかもしれないけど、それでもいいならいいよ。」
「あ、ありがとうございます……!」
「えへへ、よかったね、ジョルジュ君……」
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