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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第226話
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見開いたシャロンは辛そうな表情でリィンから視線を逸らしていたが

「そうでしょうか?シャロンさんが”結社”の”執行者”だと知ってもアリサは何も変わりませんでした。それに……家族を大切にし、誰よりも頑張り屋で優しいアリサがシャロンさんの過去が例えどのような壮絶な過去と言えど、”その程度”でシャロンさんを恐れたり嫌いになったりするとはとても思えません。」

「…………あ………………フフ、かしこまりました。全てが終わって状況が落ち着けばリィン様のご希望通り、お嬢様にわたくしの過去をお話しますわ。―――ありがとうございます、リィン様。リィン様のお蔭でお嬢様にわたくしの過去をお話する覚悟ができましたわ。」

リィンの言葉に呆けたシャロンは微笑みながらリィンを見つめて会釈をした。



「ハハ、シャロンさんにはいつもお世話になっているのですからお役に立てて幸いです。」

「リィン様…………フフ、どうしましょう……最初は”お礼”代わりのつもりでしたが、今は”一人の女性として”リィン様に尽くしたいという気持ちでいっぱいですわ……お嬢様のメイドとして失格ですわね……」

「シャロンさん……?」

困った表情で呟くシャロンをリィンは不思議そうな表情で見つめ

(ふふふ、私達の期待通りの展開に持って行くとはさすがはご主人様です。)

(これで今夜の被害者は二人目ですね。)

(リィン様…………どうなっても知りませんよ……?)

(フフ、アリサは間違いなく怒るでしょうね。)

(うふふ、もうこの後の展開はわかったようなものだから、結界を展開しないとね♪)

その様子をリザイラは静かな笑みを浮かべて見守り、アルティナとメサイアはそれぞれ呆れた表情をし、アイドスは苦笑し、からかいの表情をしているベルフェゴールは結界を展開した。



「こ、これは……!?(ベルフェゴール!?何でここで結界を展開するんだ!?)」

結界に気付いたリィンは表情を引き攣らせた後ベルフェゴールの念話を送ったがベルフェゴールは何も答えず

「あら………―――わたくしの為にここまでして頂きありがとうございます、ベルフェゴール様♪」

リィンと同じように結界に気付いたシャロンはリィンを見つめて微笑んだ。

「へ。――――!?ちょ、ちょっとシャロンさん!?一体何を……!?」

シャロンの言葉に呆けたリィンだったが、突然メイド服を脱ぎだしたシャロンの行動に焦り始め

「フフ、リィン様。そろそろ身体がお辛くなってきたのではありませんか?」

自身の髪の色と同じパープル色の下着姿になったシャロンはリィンに問いかけた。



「え……――――っ!?な、何でいきなり……っ!シャ、シャロンさん、まさかさっきの紅茶に………!」


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