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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第226話
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性も十分に考えられる上、双界を敵に回したオズボーン元宰相との事ですから何か”切り札”のようなものを用意していてもおかしくありません。」
シャロンの問いかけに対し、リィンは真剣な表情で答えた。
「わたくしもリィン様と同じ考えですわ。…………―――リィン様、もしよろしければわたくしの過去を聞いて頂いてもよろしいでしょうか?」
「え…………それはもしかして”ラインフォルトグループ”に来る前のシャロンさんの過去ですか?」
シャロンの突然の申し出に呆けたリィンはすぐに表情を引き締めて尋ねた。
「はい。今回の決戦の相手は尋常ならぬ相手ばかりです。幾ら”執行者”であったわたくしと言えど生き残れるかどうかわかりませんし、お嬢様に命の危険が訪れた際身を挺してでも守るつもりです。なので、お嬢様のお相手であるリィン様にだけは今の内に話しておいた方がよいかと思いまして……」
「シャロンさん…………――――すみませんが、その申し出だけは受ける訳にはいきません。」
シャロンの話を聞いたリィンは静かな表情で意外な答えを口にした。
「え………何故でしょうか?」
リィンの性格からして受けると思っていた申し出をリィンが否定した事にシャロンは呆けた後すぐに立ち直って静かな表情で問いかけた。
「シャロンさんの過去に興味があると言えば嘘になりますが……だからと言ってシャロンさんを家族同然に思っているアリサ達――――”ラインフォルト家”を差し置いてシャロンさんの過去を聞くなんて不躾な事はできません。それにそんな不吉な事を言わないで下さい。俺達が取り戻そうとしている”かけがえのない毎日”の中にはシャロンさんも当然いるのですからオズボーン元宰相に勝つだけじゃなく、みんなが生きて帰って来る……それは絶対に必要な事です。」
「リィン様………………フフ、そうですわね。リィン様達が目指している目標が叶えられない可能性がある事を思ってしまう等、第三学生寮の管理人として失格ですわね。―――わたくしにまで激励の言葉を送って頂きありがとうございます、リィン様。」
リィンの答えを聞いたシャロンは驚いた後苦笑し、リィンに会釈をした。
「ハハ、そんな大した事はしていませんよ。……シャロンさん、オズボーン元宰相との決戦が終わったらアリサにシャロンさんの過去を話してあげてくれませんか。」
「え…………」
「アリサは口には出していませんけど、シャロンさんの過去を知りたがっていると思っています。――――シャロンさんの”家族”として。」
「!!……………レーヴェ様やヨシュア様と違うわたくしにはそのような”資格”は………それにわたくしの過去を知れば、お嬢様もきっとわたくしの事を恐れ、嫌うでしょうし……」
リィンの指摘で目を
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