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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第226話
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含めて”Z組”がこうして無事に揃ったのもそうですが、エレボニアが国として存続できるようになれたのもひとえにリィン様のおかげでしょう。」
「俺の、って………………そんなことはありません。俺だって、みんなやシャロンさんが助けてくれたから……」
「ふふ……わたくしの助けなど細やかなものですわ。リィン様が中心にいたからこそ今の”Z組”やエレボニアがあるかと思います。リィン様が立ち上がり、エレボニアが二国に攻め落とされた時も諦めず何とか救う方法を探すという決意をし、皆様がそれを信じ抜いたからこそ、こうして集まり、エレボニアを存続させることができた……ですから……本当にお疲れ様でした。」
「……あ…………――――ありがとうございます。ですがまだ全ては終わっていないので、労うのは早いですよ。」
シャロンの指摘で目を丸くしたリィンは静かな表情で頭を下げた後真剣な表情で呟いた。
「双界を救う為に挑むオズボーン元宰相との決戦、ですわね。……リィン様はお辛くはないのですか?既に死去されたとはいえ実の父親と剣を交える事になってしまいますが……」
「……複雑な気持ちはありますが、辛いとは思った事はありません。俺にとっての家族は父さん達――――シュバルツァー家で、オズボーン元宰相との関係を知らされた時も正直他人事としか感じず、今も実感が湧いて来ないんです。……白状者ですね、俺は。実の親を殺す事に躊躇いすらも沸いて来ないのですから。」
「―――そんな事はありませんわ。わたくしもシュバルツァー家に少しだけお世話になってわかりましたが……リィン様と男爵閣下達との関係は普通の家族以上に強い”
縁
(
えにし
)
”を感じました。互いを大切な家族だと思っている証拠であり、そこに何者であろうと踏み込む事はできませんわ。例え実のご両親であろうと。」
「シャロンさん……―――ありがとうございます。そう言って貰えると少しだけ楽になった気がします。」
シャロンのフォローによってリィンは安堵の表情になった。
「フフ、お役に立てて幸いですわ。…………―――リィン様、一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「はい、何でしょうか?」
「リィン様はエイドス様すら倒し切れなかった存在をも手に入れたオズボーン元宰相との決戦の勝率はどれ程だとお思いですか?」
「…………決して低くはなく、むしろ高い方だと思っています。オズボーン元宰相が手にした力―――”ユリス”との戦いに勝ち残ったエイドスさんに加えてエイドスさんの親族であり、誰もが凄まじい使い手であるエステルさんやアドルさん達、異世界の神々やセリカ殿もいるのですから。―――ですが油断はできないと思っています。ルーファスさんを始めとした貴族連合に所属していた強力な使い手達が俺達の道を阻む可能
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