第52話
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は微笑んでいた。
「プリネ、あれほどの者等滅多にいない。絶対にツーヤの手を離すでないぞ?」
「はい。勿論そのつもりです、リフィアお姉様。」
一方リフィアは口元に笑みを浮かべてプリネに視線を向け、プリネは優しい微笑みを浮かべて頷いた。そしてリウイはある人物に気付いた。
「………ん?………そこの水色の髪の娘………どこかで見た顔だな………?」
「…………………」
ある人物――ティオに視線を向けたリウイは眉を顰め、視線を向けられたティオはリウイから視線を外して黙り込んだ。
「リウイ様。少しよろしいでしょうか。」
「どうした、ペテレーネ。」
その時ペテレーネが静かにリウイに近づき、リウイに耳打ちをした。
(あの娘はレンと同じ………もう一人の”教団”の”儀式”の生存者―――ティオさんです。)
(!!あの時の………黒翼の娘か………)
ペテレーネの耳打ちを聞いたリウイは目を見開いて驚いた。
「………私の事、今でも覚えているんですね……」
「聞こえていたのか?………いや、お前なら聞こえて当然かもしれんな。」
ティオが呟いた言葉を聞いたリウイは驚いたが、すぐに察しがついて納得した。
「………………」
リウイの言葉を聞いたティオは何も答えず、黙り込んでいた。
「あれ?聖女様だけじゃなく、リウイもティオちゃんと顔見知りなの?」
「ああ。その娘は少し”事情”があってな。」
「へ〜………そうなんだ。」
「……………」
リウイの説明を聞いたエステルは意外そうな表情でティオを見つめ、ティオは何も語らず黙っていた。
「………レン。」
「何かしら?パパ。」
「………ティオの”事情”は知っているか。」
「………ええ。…………レンと同じ”事情”でしょう?”第五星層”で現れた”黒騎士”の言葉で察しがついたわ。まさかこんな形で会う事になるとは思わなかったけど。………貴女もまさか貴女と”同じ”レンに会うとは思わなかったでしょう?」
リウイの言葉にレンは頷いた後、儚げな表情でティオに視線を向けた。
「………そうですね。ガイさんの話で私と”同じ存在”がいるのは知っていましたけど、まさかこんな形で会う事になるとは思いもしませんでした。」
一方レンに視線を向けられたティオは表情をわずかに暗くして答えた。
(3人とも何の話をしているんだろう?)
(レンと同じ”事情”…………?…………!!まさか!もう一人の”生存者”か………!?)
(確かレンの”事情”って”教団”絡みだったわよね?………!!まさか…………!嘘でしょう………!?)
リウイ達の会話を聞いていたエステルは首を傾げ、察しがついたジンとシェラザードは信じ
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