第52話
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仕えさせて下さい。」
「ああ。その時を楽しみに待っている。」
そしてリウイはシルフィアに微笑んだ後、目を細めてエクリアを睨んだ。
「………”神殺し”が巻き込まれた時点でお前がいる事にも察しはついていたが………よりにもよってその姿で現れるとはな。………”姫将軍”。」
「………………」
リウイに睨まれたエクリアは辛そうな表情をし
「あなた…………」
「…………………」
イリーナはその様子を心配そうな表情で見つめ、セリカは無言でリウイの視線から庇うかのようにエクリアの前に出た。
「セリカ様、私は大丈夫です。………リウイ様と話をさせて下さい。」
「………わかった………」
しかしエクリアの言葉を聞き、セリカはエクリアの前からどいた。
「リウイ様。まずは貴方がイリーナと再び出会え、そして再び結ばれた事………心よりお祝いを申し上げます。式の際のイリーナの幸せそうな笑顔………あれほどの笑顔は今まで見た事がありません。………今度こそイリーナと共に末永く幸せに生きていく事……心より願っております。」
「…………何?…………!!…………まさか式に参列していたのか………!?誰がお前に招待状を送った………!」
エクリアの話を聞いたリウイは眉を顰めた後、すぐに察しがついて驚きの表情で見つめた。
「私が招待状を送りました、あなた。………”家族”の姉様を招待して当然でしょう?」
「………………………」
そしてイリーナの言葉を聞き、目を伏せて黙り込んだ。
「貴方が今でも私を許せない気持ちは私自身わかっております。………セリカ様を託せる者達も今はいます。ですので、いつでも貴方に裁かれる覚悟は持っております。………ですがその前にセリカ様を含めた皆様を元の世界に帰還させたいのです。………どうか裁きは元の世界に帰還をしてからに…………」
「エクリア様!?」
その場で跪いてリウイに頭を下げ、懇願したエクリアの話を聞いたシュリは驚きの表情でエクリアを見つめ
「……俺の”使徒”を害するのならいつでも斬る。」
セリカは武器を構えた。
「………………本来ならお前の顔等二度と見たくなかったが、元の世界への帰還の為にお前の力が必要である事は理解している。………それにイリーナが蘇った今、お前を裁けば、イリーナは決して許さないと思うしな。今の俺はお前を裁くつもりは無い。」
「え…………」
一方静かに語ったリウイの言葉を聞いたエクリアは驚いた表情で見つめた。
「………イリーナが生きている今、もうお前に用はない。それが今の俺が出した答えだ。」
「…………そんな…………私は…………どうすれば…………」
しかしリウイの言葉を聞いて辛そうな表情で呟いた
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